青山白雲  79.09.16丹沢 鍋割山 1272.5m
日曜日 曇後晴 単独
<コース>新松田駅→玄倉くろくら山神さんじん峠→桧だつか→雨山→雨山峠→鍋割峠→鍋割山→後沢乗越のっこし→栗の木どうくぬぎ山→やどろぎ→新松田駅

鍋割山  小田急新松田駅7:14始発のバスは次の御殿場線山北駅に寄り、新聞販売店のおばさんが、中川と玄倉に配達する新聞2包みと、運転手用1部を載せた。

 玄倉8:00着、ユーシンへの玄倉林道より右へ入る。ヒガンバナが咲く小奇麗な玄倉集落の中を登って行く。

 新しく出来た丹沢湖の彼方に不老山が形良い。チジミザサ、ツリフネソウ、クサギの花。高度700mなのにサワガニが居た。

 塔の平は樹林内の小平地で、ベンチもある。ベニバナボロギクの大群生、ミズヒキの花は道の両側より熨斗のしとなる。アキカラマツ、ノブキ、ガンクビソウ、ミゾソバ等の目立たぬ花々、そして山だけに見られるヤマアジサイ、タマアジサイの花。

 秦野峠への道標、最後の水場10mとある、廃道の感じ。歩きでがあるが感じのよい道で9:45山神峠着。峠手前左の石段を少し登ると小祠あり、其の上の高圧線鉄塔の芝地は休むに良く丹沢山方面が望まれる。峠に戻り東への稜線を目指して登るが、頂上の伊勢沢の頭迄藪漕ぎに終始、1kmに40分掛った。尾根上もスズタケの藪は衰えず、11:10に77.04.17に苦労した懐かしの桧岳へ再到着。

 ヤマトリカブトが咲く、手前のヒメシャラの多い草原で休む。あの時道を失い遮二無二、鹿除柵横を急登したが、少し手前に道が登って来ていた。山頂はゴミで汚く通過。ハンゴンソウ、ヤマホトトギス、シロヨメナ、テンニンソウの花々、そしてツルニンジンの大鐘形花は花底の5角の模様が面白い。又ユキノシタ科、ウメバチソウの親類シラヒゲソウが数株あった。真っ白で5弁の先にもじゃもじゃと糸の様なのが出た花と丸く茎に絡まる葉が面白い。

 平頂で何もない雨山は判らない中通過、下りで初老の男性に会う。どうしようか迷っていた所に来たらしく、藪で凄いですと話すと藪は苦手だから引返すと云う。寄から峠へとの事なので、先月峠越えしたユーシンへの道を奨める。ただ桟道が多いと言うと桟道も苦手だそうだ。上りは四つん這い、下りはその逆で行けばよいと助言。例え滑っても手で掴るから安全、人に見せられるさまではないですが・・・成る程良い渡り方を教わったと喜ぶ。(私未だ人に何かを教える程のベテランでは無いが、つい思い付いた侭を言う。)

 雨山峠でこの人と別れて直進、鎖場の上下があり鍋割峠よりは登り。ここで頭の先から足の爪先迄黒ずくめの男に会う。こんにちわと挨拶したが、にこりともせず行ってしまう、忍者?!此の辺"桧岳山稜""カヤノキ棚山稜""鍋割山稜"と細分されているが、"表尾根"に対し"裏尾根"で充分という気がする。

 13:45賑やかな鍋割山に着いたが、草木が邪魔で展望今一だ。少憩の後"三の萱尾根"に南下する。トモエシオガマの花。栗の木洞辺りより東面は"表丹沢県民の森"で多くのコースが登って来ている。櫟山は知らずに通過。中山峠への道標より西山腹を絡むと桧岳が良い。ヤブレガサ、モミジガサ、ワレモコウ、フシグロセンノウ、サラシナショウマ、ゲンノショウコ、アキノタムラソウ、ヤブマオ、キンミズヒキ、ノハラアザミ、ホトトギスの花々。キバナアキギリは林内に群生。

 寄に降り付くとセンターにはシカ、ヤマドリ、イノシシなど見事な剥製あり、縞模様のイノシシの子"ウリ坊"も居た。付近の押し葉や民芸品も展示。昔栽培していたタバコの大きな葉、先程のユーシン〜雨山峠で79.07.23見たイワタバコの葉が似ているのが良く判った。

<コースタイム>出発5:55→玄倉8:00→山神峠9:45→桧岳11:10〜11:35→雨山12:00→雨山峠12:30→鍋割峠13:25→鍋割山13:45〜14:10→栗の木洞15:10→寄16:45→帰着19:00
<歩いた距離>山道17km
<掛かった費用>¥1320
<使用地図>昭文社4万 丹沢  地理院2.5万 中川/大山/山北/秦野

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