79.07.22〜23蛭ヶ岳
青山白雲  79.07.22〜23丹沢 ひるヶ岳 1672.7m
日曜日 晴 単独 夜行日帰          丹沢山塊最高峰
<コース>渋沢駅(歩)→大倉→塔ヶ岳→丹沢山→蛭ヶ岳→ユーシン→雨山峠→宇津茂→新松田駅

蛭ヶ岳  21:00出発、小田急渋沢駅より6kmを歩き登山口の大倉へ。タクシー相い乗りで結構来ている。闇の中でアジサイが匂う。花立辺秦野の夜景が良い、星空の下、水溜りを避けて登る。夜行は疲れるが涼しくて良い。

 2:30塔ヶ岳、木陰で横になる。ブッポーソーと、キーツというシカの鋭い鳴き声。少し寝たらしく1時間経っていた。明るみ始めホトトギス、ジュウイチ、ウグイス、なども鳴き出した。

 竜ヶ馬場辺りで明け渡り、谷は霧が深い。丹沢山は止らず通過、ブナ主体の原生林、下は丈の低い笹だ。樹に名札がある。ナナカマド、シナノキ、ノリウツギetc・・・

 タニウツギ、ミヤマイボタ、ツルアジサイ、コオニユリ、ヤマオダマキは花。大きな草マルバダケブキが3分咲きで群生。ヤマホタルブクロの紫の濃い事。標示にあったフジバラ? 小葉で白い花が美しい。そしてアカゲラがいてドラミングしていた。 

 不動の峰より来し方、丹沢山〜塔ヶ岳方向を見ると、箒杉沢の谷より霧が沸き上り竜ヶ馬場〜日高ひったか、日高〜塔ヶ岳2箇所の鞍部を乗越のっこし、壮麗な眺めだ。

 ↓不動の峰より竜ヶ馬場〜日高〜塔ヶ岳
不動の峰より  笹の草原を緩く登って行くと、マメグミが小花をヒッソリと下垂していた。ヒコサンヒメシャラ、リョウブ、サラサドウダンの木々。ナナカマドは蕾。

 鬼ヶ岩の頭で食事する。近くに蛭ヶ岳が聳え、其の先遥に桧洞丸が・・・ウスユキソウの白、オトギリソウの黄そしてシモツケの赤と可愛い花達が岩陰に咲いていた。

 6:40丹沢山塊最高峰、蛭ヶ岳到着。東の肩に大きな山小屋が在る広い山頂は、山塊中心に位置する貫禄充分だ。

 ↓鬼ヶ岩の頭より臼ヶ岳、遠く桧洞丸                 
鬼ヶ沢の頭より
 先生が生徒達に此れより遠くに望まれるあの大群山迄と言っている、それは大変だ。私はもう疲れた、とても桧洞丸迄の予定はこなせそうもなく、これより下山とした。

 熊木沢へ南下、急でゴロ石の判りにくい道だ。所々枯木等に空缶が挿さっているのが目印だ。ガレ沢に出たりする内やっと良くなり下に沢が見えて来た。8:15熊木沢西沢に飛び出し汗を拭き一服。これより赤ペンキを頼りに沢渡りを繰返しながら本流へ。

 巨大なショベルカーがあり、堰堤工事用の道を行くようになる。関東大震災では震源地とて出来た、丹沢独特の山中の小沢にしては駄々っ広い河原だ。
 ↓熊木沢より蛭ヶ岳                         
熊木沢より  弁当沢の頭よりの道を合わし、玄倉林道に出ると熊木ダムが在る。この辺"丹沢自然休養林"で大きな樹が多く、種類も豊富だ。

 振り返ると蛭ヶ岳が高い。掘り抜いただけの小トンネルを抜ける。ヤマブキショウマ、ガクアジサイの花、タマアジサイの蕾。ウリカエデ、フサザクラは実。ヤマユリもボツボツ咲き出した。

 雨山峠入口に着く。このまま林道を延々と歩くのは厭だ、と峠より宇津茂に出る事としたが、こちらも結構歩きでがあった。沢沿いの道は、桟道が多く流水もあり気が抜けない。然しその環境が良いのだろうイワタバコが群生。始めて見る星型の醒める様な紫色の小花が疲れた私を慰めてくれた。

 峠を越えてからも道を水が流れ小川状の所もある。やどろぎ沢に出てペンキやケルンを頼りに下り、段々と川遊びの人も多くなり、延々36kmの山旅を終える。

<コースタイム>出発21:00→渋沢駅22:00→大倉23:00→塔ヶ岳2:30〜3:40→丹沢山4:50→蛭ヶ岳6:40〜7:00→熊木沢8:15→雨山峠10:15→宇津茂13:10→帰着15:30
<歩いた距離>山道27km 車道9km  計36km  7/22 13km  7/23  23km
<掛かった費用>¥810
<使用地図>昭文社4万 丹沢  地理院2.5万 中川/大山/秦野

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