青山白雲  79.04.15 位牌岳1457.5m愛鷹あしたか 1187.5m
日曜日 晴 単独
 箱根と共に富士山並みの高さだったとかで、今も往時を偲ばせる?雄大な旧火山に出掛けた。
<コース>御殿場駅→須山→位牌岳→愛鷹山→西青野→沼津駅

愛鷹山  ヤマブキの咲くなか、御殿場線のオンボロ電車は行く。窓は三段開き、入口中央には掴棒が付いている。今の車輌にもこの棒を試験的に復活してみようという試みがある。

 入口に集中するのを防ぎ、子供に便利とかで・・・・揺れが激しいが近く新型に変わるという。一方赤字廃線の噂もあり、そうなったら困っちゃうなと釣師達が話している。

 8:00御殿場駅着、タイミングよくバスが発車。自衛隊演習場の中を行く。戦車や兵隊が沢山集合している。立入禁止とあるが広い野原では草摘みの家族連れも見られた。

 8:30須山着、登山口が判らずウロウロしていると、お百姓に教えられ沢を越え尾根に取り付く迄、1人で大丈夫かと崖上より色々話し掛けられる。

 ヤマツツジが咲き掛っている中、金毘羅神社より登りとなる。杉林の長い道だが下枝が払われ明るく先の見通しも良い。やがて落葉樹林になると更に明るくなるが暑くもなってきた。

 シシガシラ、ミヤマシキミ(蕾)そしてチョウジザクラ、マメザクラ、スミレ、ツボスミレの花々、モミ、アセビが多くなる、ヤマグルマもあった。アセビは花満開。富士が随分北西に高く聳えている。自衛隊の砲撃が始まった。戦車のキャタピラの音も聞こえる。

 前岳は好もしい樹林静頂だった。越前岳よりのガレ"北白ガレン"がよく見える。沼津かもしか会が木に取り付けた瓶のなかには、自衛隊員の記名もあった。

 11:00位牌岳、小広い草地で若者2名先着。袴腰岳が見えた。"南白ガレン"を見下ろしながら、平坦な尾根道を行く。富士をバックに鋸岳辺のギザギザ、遥か須津すど川の向こうには大岳の稜線。袴腰岳は単なる分岐点にすぎなかった。

 これより左折すると"馬場平"で一帯はブナの巨木帯だ、赤い幹のヒメシャラも混じる。下は一面クマザサ。アセビは益々多く大きいのが見られた。水神社分岐ではクロモジが花を着けていた。
 ↓前岳より
 1:15愛鷹山、櫓あり360°先刻の若者の1人と又一緒になる。須津川より割石峠経由で登ったという。鹿を見ましたよ、写真に撮りましたと喜んでいる。

 峠付近の状況を聞くと、呼子岳へは狭く急だがこちら側はそれ程でもないという。峠から海が見えましたとのことで意外だった。

 愛鷹明神を経て霞の彼方、駿河湾を望みながらの長い下山の途に就く。悪い奴がいて抜き取られた指導標に迷い、右へ取ったが予定のコースは左だったらしい。愛鷹林道に出ると防火帯の中間の尾根を下ったが、藪で涸沢に入ったり苦闘の末、やっと南下する林道に出られた。

 これより5km新葉の伸び始めた緑輝く茶畑を下るようになる。振り返ると愛鷹山の形が良い。キランソウ、サルトリイバラ、クサボケの花、ゼンマイを少し摘んで西青野バス停より沼津駅へ出る。

<歩いた距離>山道13km 車道5km  計18km
<タイム>起床4:30→出発5:30→須山8:30→前岳10:30→位牌岳11:00〜11:30→愛鷹山→西青野4:45→帰着7:50
<掛かった費用>¥2140
<使用地図>昭文社6万 富士/五湖  地理院2.5万 愛鷹山/沼津

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