ヤマブキの咲くなか、御殿場線のオンボロ電車は行く。窓は三段開き、入口中央には掴棒が付いている。今の車輌にもこの棒を試験的に復活してみようという試みがある。 入口に集中するのを防ぎ、子供に便利とかで・・・・揺れが激しいが近く新型に変わるという。一方赤字廃線の噂もあり、そうなったら困っちゃうなと釣師達が話している。
8:00御殿場駅着、タイミングよくバスが発車。自衛隊演習場の中を行く。戦車や兵隊が沢山集合している。立入禁止とあるが広い野原では草摘みの家族連れも見られた。
8:30須山着、登山口が判らずウロウロしていると、お百姓に教えられ沢を越え尾根に取り付く迄、1人で大丈夫かと崖上より色々話し掛けられる。
ヤマツツジが咲き掛っている中、金毘羅神社より登りとなる。杉林の長い道だが下枝が払われ明るく先の見通しも良い。やがて落葉樹林になると更に明るくなるが暑くもなってきた。
シシガシラ、ミヤマシキミ(蕾)そしてチョウジザクラ、マメザクラ、スミレ、ツボスミレの花々、モミ、アセビが多くなる、ヤマグルマもあった。アセビは花満開。富士が随分北西に高く聳えている。自衛隊の砲撃が始まった。戦車のキャタピラの音も聞こえる。
前岳は好もしい樹林静頂だった。越前岳よりのガレ"北白ガレン"がよく見える。沼津かもしか会が木に取り付けた瓶のなかには、自衛隊員の記名もあった。