青山白雲
  78.11.03大菩薩 笹子がんヶ腹摺山1357.7m→お坊山1452m
金曜日、文化の日 快晴 単独
<コース>笹子駅→甲州街道旧道古道→笹子峠→笹子雁ヶ腹摺山→お坊山→大鹿峠→田野→初鹿野はじかの

笹子雁ヶ腹摺山  AM:8:30笹子駅着。ハイカーは私1人、甲州街道を西へ、あまり流行らなさそうな笹子鉱泉の辺りで、南に清八峠経由の三つ峠への登山口がある。街道がカーブを描き、長大なトンネルに入る辺りで旧道へ。

 紅葉が美しく思わずカメラを構える。北にこれから登る稜線が高く連なる。新田バス停で待っているおばさんに地図の古道を聞くと、横にある道がそうだが細いから通れるかどうかと言う。しかし地図ではずっと近道なのでこれを行く事にした。

 沢沿いに登ると橋で旧道と合流、少しで又古道へこれは藪が凄く苦労の末、"矢立の杉"に辿り着く。H26.5mなので藪道では良い目標になった。根周り14.8m目通し9m。山梨県の天然記念物に指定という。南側より真ん中迄空洞になっている。澄んで濃い秋の青空をバックにモミジ、ウルシの紅、ダンコウバイ等の黄、其の他濃淡の緑葉が陽を透かして煌めく中、静かに落ち葉を踏んで歩く。

 この旧道は今殆んど車の通行が無いが、往時はトラックが行き交った要衝だったろう。とても擦れ違えそうも無いような幅だが・・・紅葉見物らしい車が来た、路傍に避けると丁重に挨拶して通り過ぎた。10:20笹子トンネルに登り着く。これより峠と鉄塔の中間に登る。鉄塔から南アルプスが見えた。地図読み不足で送電巡視路を捲き道と勘違い大分損をする。
 ↓笹子トンネル
笹子トンネル  この稜線は地図にも出ていない細かい小瘤の登下の繰り返しで、平坦部分は殆んど無く疲れる。しかしその小瘤は夫々休むに良い陽溜りの小平地で展望も少しずつあり楽しく歩ける。11:40笹子雁ヶ腹摺山着、狭い山頂を測量旗が占領している。でも南ア、八ヶ岳、大菩薩、道志、三っ峠、本社ヶ丸、富士、御坂と360°。北東にこれから行くお坊山が聳えている。昼食。

 枯葉がフカフカで時折道を踏み迷う。この辺もう落葉おちばだが、カシワだけは春迄特徴のある枯葉を未練気に付けている。米沢山の急登では長い鎖に縋る。展望は無い。2:00お坊山着、喘登相次ぎ相当疲れたが、270°の大展望だった。甲府盆地彼方に南ア〜八ヶ岳〜奥秩父と圧巻。

 立ち木に瓶が括ってある。開けて見ると沢山の紙片、何年何月、何某登る、快晴、南アが素晴らしい等々。名刺もある。新ハイメンバーも見られ、その内、"さんらく会"というグループ、男4名、女3名65〜74才の人達が私と同じコースだった。「初蝶の止まれる帽に風来る」の風流な句もあった。 落ち葉に滑りながら大鹿峠へ、ここから送電巡視路で下山、鎮村宮で一休み、初鹿野駅へと向かう。

<歩いた距離>山道12km 車道6km 計18km
<行動時間>出発6:00→笹子駅8:30→笹子峠10:20→笹子雁ケ腹摺山11:40〜12:40→お坊山2:10〜2:40→大鹿峠3:00→鎮村宮4:00→初鹿野4:55→帰着8:00
<掛かった費用>¥1500
<使用地図>地理院2.5万 笹子
<参考ガイド>新ハイ編「最新ハイキングガイド」
<地名の異称等>笹子雁ケ腹摺山→笹子御殿(北の大和村の呼び名) 米沢山→ヤタイロ、ヤダイロ、矢平峰  
 初鹿野駅は、93.04.01より"甲斐大和"と改称。良い名前だったのに残念!

前へ   上へ   次へ  目次へ   青山白雲   リンクへ