青山白雲  78.10.15箱根 矢倉岳 870m
日曜日 曇後小雨 単独
 "新ハイキング"誌で山頂カヤトの円やかな山で、富士等の展望が良いとの紹介で登る。
<コース>新松田駅→関本→矢倉沢本村→矢倉岳→清水越→しゃ水の滝→山北駅→新松田駅

矢倉岳  新松田駅で関本行きのバスに乗り、終点で又バスに乗り換える。釣の男性と話す。地理院では近く2万分の1を発行する由。矢倉岳に登った事があり見える山を教えて貰う。バスは途中で乗った老人クラブ?の声が騒がしくアナウンスが聞こえず弱るが、男性が教えてくれた。

 8:20バス停、矢倉沢本村より案内記により歩きだ出す。新ハイ大和支部の指導標がある。たわわに実った青ミカン畑の中を行くと小粒が幾つも転がっているので試食、酸っぱいが新鮮だ。

 落葉樹林の急な登りに掛ると、左に箱根外輪山を眺めながら、下は黄金の稲田が広がる長閑な農村だ。此の辺最近刈払いがされたらしく歩きやすい。

 ホトトギスの花が一杯で見事だ。シオガマギク、ゲンノショウコ、アキノキリンソウ、ノコンギク、リュウノウギク、シラヤマギク、モミジガサ、ツリフネソウ、セキヤノアキチョウジ、など秋の花々。キバナアキギリが特に多い。ナルコユリ、ツルウメモドキ、クヌギ等の実も見る。

 9:45山頂着。カヤトの小広い円頂で祠があった。丹沢以外、箱根、愛鷹あしたか、富士と270°。黄色いクサボケの実(シドミ)が草の間に隠れる様に生っていた。此の先のカヤト原にはマツムシソウが群生で秋の気分満点だった。ウメバチソウ、キクアザミ、ヤマラッキョウ、トモエシオガマの花、そして目立たぬ花だが根が漢方薬のミシマサイコも見掛けた。

 清水越の先で昼にする。ヤマトリカブト、サラシナショウマの花、クサボタンは実。ポツリポツリ来た。藪だった道は林道に出て、新ハイ川崎支部の滝への指導標を見るが道は定かではない。迷っていると山芋堀りらしいおじさんがシャツを泥だらけにして、シャベルを肩に現れたので聞くと、この道は電波塔で行き止まりで、滝へは手前の道を左に下ると下の道に出るから、それを行けとの事。よく見るとちゃんとした道がもう一本あった。

 やがてミカン畑、傘をさして下って行く。遠く下に小さく滝も見えて来た。"酒水の滝"は落差100mだが見える部分は69m。それでもカメラを縦にして2分割だ。周辺はゴミで汚い。山北駅迄歩き、新松田駅へのバスに乗る。

<歩いた距離>山道10km  車道2km  計12km
<行動時間>出発5:55→矢倉沢本村8:20→矢倉岳9:45→清水越10:50→酒水の滝2:20→山北駅3:00→帰着4:20
<掛かった費用>¥1000
<使用地図>地理院2.5万 山北/関本
(参考)新ハイキング誌No.256

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