78.09.10丹沢 日曜日 晴 単独 <コース>東野→
川の反対には風巻の頭が切り立って聳えている。もう10kmも歩き10:30だ。此れから登って又この林道かと厭になり袖平山に変更する。この道は名だたる急登コースで、浩宮様向だと笑っていた(山好きの宮様が山は急なのが良いと感想を漏らされていた)のが私が登るはめとなる(泣) 10:40日影沢橋着。一際広い河原には連日の日照りで水も伏流し、大小の石と急峻な山々で異色の雰囲気を醸し出している。吊橋は通行止め、河原を伝う。東海自然歩道なので木の段々だが大分壊れている。急登だが気分の良い道だ。風巻の頭はあずまやがあり、道志、奥多摩展望地だ。地形のせいで風向きがよく変るのがその名の由来とか。 行手には更に高く聳える袖平山に向かい急降するのは痛い。この辺でヤマボウシの赤実が落ちていた。センボンヤリは秋型とて長い槍形の花茎を突き出していた。シオガマギク、キオン、アキノキリンソウ、シロヨメナ等赤黄白と菊科が花盛りだ。キンレイカは実を付けて群生。ハナイカリも錨型のアイボリの花が沢山。風巻から見えていたガレ地は滑り易くスリルがあった。(訂正:シオガマギクはゴマノハグサ科) 2:15見事な2本のブナの樹に迎えられて袖平山頂へ。此の辺の高さになるとガスって景色は駄目だった。ここからはカラマツの植林と下草テンニンソウの大群落だ。風が強くなってきて凄い勢いでガスが向かって来るので早々逃げ出す。ホソバトリカブトの濃紫色がいい。ウメバチソウも可愛い。他にレンゲショウマ、サラシナショウマを見る。八丁坂の頭から悪路を大汗かいて下り、振り返えると山々は夕暮れにクッキリ、雲一つ無い。全く山の天気は豹変する。 東野でバスを待っていると、ニッカにヒッツメの20才前後の可愛い女性が現れた。キャシャな体で大倉から日帰りとの事で驚く。谷川、南アが好きと言う彼女、塔ケ岳でバテたが体調が良くなったのでここ迄来たが、花が綺麗で良かったと言う。25km以上ある主脈縦走路は普通は一泊コースだ。
<歩いた距離>山道11.2km 車道12.8km 計24km |