青山白雲  78.09.10丹沢 袖平そでひら 1431.9m
日曜日 晴 単独
 大群おおむれ山の予定を変更、反対側にあり77.10.10直登を諦めた袖平山に向かう。
<コース>東野→音久和おんぐわ→神ノ川林道→日影沢橋→風巻の頭→袖平山→姫次→八丁坂の頭→東野

袖平山  袖平山直登コースを諦めた時、その林道を行くと、神ノ川林道のキャンプ場辺りに出る近い道が地図上には記されている。然しまもなく林道は終わり、ちゃんとした山道は音久和へと導かれた。キャンプ場から鐘撞山を経て大群山への道も書いてある。

 そこで広い河原にあるキャンプ場で聞くと、御主人が鐘撞山迄は尾根筋に良い道があるが、その先は藪で地元の救急隊をしている私でも行かないと言われる。林道より犬越路経由でも終バスに間に合うとの事でそうする。

 目指す大群山頂はガスの中だ。県営長者舎ちょうじゃごや山荘では河原が広々としている。丹沢は関東大震災の時震源地であり、その時川が埋め立てられたとかで川の奥の方でも広い河原になっているのが特徴とか。

 川の反対には風巻の頭が切り立って聳えている。もう10kmも歩き10:30だ。此れから登って又この林道かと厭になり袖平山に変更する。この道は名だたる急登コースで、浩宮様向だと笑っていた(山好きの宮様が山は急なのが良いと感想を漏らされていた)のが私が登るはめとなる(泣)

 10:40日影沢橋着。一際広い河原には連日の日照りで水も伏流し、大小の石と急峻な山々で異色の雰囲気を醸し出している。吊橋は通行止め、河原を伝う。東海自然歩道なので木の段々だが大分壊れている。急登だが気分の良い道だ。風巻の頭はあずまやがあり、道志、奥多摩展望地だ。地形のせいで風向きがよく変るのがその名の由来とか。

 行手には更に高く聳える袖平山に向かい急降するのは痛い。この辺でヤマボウシの赤実が落ちていた。センボンヤリは秋型とて長い槍形の花茎を突き出していた。シオガマギク、キオン、アキノキリンソウ、シロヨメナ等赤黄白と菊科が花盛りだ。キンレイカは実を付けて群生。ハナイカリも錨型のアイボリの花が沢山。風巻から見えていたガレ地は滑り易くスリルがあった。(訂正:シオガマギクはゴマノハグサ科)

 2:15見事な2本のブナの樹に迎えられて袖平山頂へ。此の辺の高さになるとガスって景色は駄目だった。ここからはカラマツの植林と下草テンニンソウの大群落だ。風が強くなってきて凄い勢いでガスが向かって来るので早々逃げ出す。ホソバトリカブトの濃紫色がいい。ウメバチソウも可愛い。他にレンゲショウマ、サラシナショウマを見る。八丁坂の頭から悪路を大汗かいて下り、振り返えると山々は夕暮れにクッキリ、雲一つ無い。全く山の天気は豹変する。

 東野でバスを待っていると、ニッカにヒッツメの20才前後の可愛い女性が現れた。キャシャな体で大倉から日帰りとの事で驚く。谷川、南アが好きと言う彼女、塔ケ岳でバテたが体調が良くなったのでここ迄来たが、花が綺麗で良かったと言う。25km以上ある主脈縦走路は普通は一泊コースだ。

<歩いた距離>山道11.2km 車道12.8km 計24km
<行動時間>出発6:00→東野8:10→日蔭沢橋10:40→風巻の頭12:30→袖平山2:15→姫次2:45→八丁坂の頭3:10→東野4:50→帰着7:50
<掛かった費用>¥1360
<使用地図>昭文社4万 丹沢   地理院2.5万 大室山/青野原

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