青山白雲  78.07.16 富士山 御中道→精進しょうじ
日曜日 晴 単独
<コース>新5合目→御中道→御庭→奥庭→3合→精進口登山道→1合(天神峠)→軽水林道→鳴沢→河口湖駅

富士山、御中道→精進口  AM9:30河口湖駅発のバスで富士スバルラインを新5合目へと向かう。マイカーの多い事。樹相の変移、熔岩樹形等テープで詳しく説明が流され、要所ではスピードダウンしてくれとても参考になる。

 最初にお目に掛かるアカマツ林は行けども行けどもでさすが富士山は雄大だ。高度が上るにつれカラマツ、シラカバ、ダケカンバ、シラビソ、コメツガと変ってゆく。

 三合目辺りは樹々に纏い付くサルオガセが凄い、樹を枯らす程付いている。この辺もう霧の中に入って天然クーラーとなりすっかり涼しくなった。

 10:30終点の新五合目着。バス以外は満車でマイカーは1km程も手前迄戻って駐車、歩かなければならない。食堂も一杯、広場には下山した人々のゲッソリした顔が並ぶ。

 早速お中道ハイクコースに入る。強風で寝た形のダケカンバ林、そしてナナカマド。林床にはコケモモの花が一杯、タカネバラが咲く。ベニバナイチヤクソウの花は群生だ。

     
 ↓風衝樹形
風衝樹形  林が尽きると、熔岩礫の荒地を突っ切るようになる。オンタデが一面に咲き見事だ。このように林と荒地が交互に来る。コメツガは赤い実を付けハイマツ状。カラマツも高木は強風で一方向に枝の出た"風衝樹形"だ。

 南アルプス、御坂山塊等が眺められた。ダケカンバ林にはハクサンシャクナゲが今咲き出している。  12:00奥庭で食事。茶店でオニク(ヤマウツボ)を売っていた。

 いつの間にか200人余の大部隊に巻き込まれて下るようになる。樹々の下はビッシリと地衣で覆われ暑さ知らずだ。ゴゼンタチバナそしてコバノイチヤクソウの花。倒木多く、渋滞になる。三合は広場になっており皆ここで大休止、やっと抜け出せた。

                                 
 ↓御中道より山頂とオンタデ
御中道より山頂とオンタデ  ここより精進口登山道を下る。スバルラインを潜ると虫取りの少年に会ったきりで、静かな原生林をひたすらくだって行く。    

 フジノマンネングサ、オオバノイノモトソウ、コミネカエデ、イタヤカエデ、ウリハダカエデ、ミヤマカタバミ、を見る。

 花はダイコンソウ、ノアザミ、カワラマツバ、ヒヨドリバナ、ミヤマイボタ。蕾はエンレイソウ。実はマイズルソウ。多い花、シモツケ、アカショウマ、キリンソウ。コバノイチヤクソウがこの辺まで下りていた。

                                
 ↓ダケカンバ
ダケカンバ  長尾山が見えるとやがて軽水林道と交差する。もう3:30だ、右折してこの道を行く。シシガシラが一杯艶やかな葉を広げている。"青木ケ原樹海"の真ん中とて、林道からは一歩も踏み込めるものではない。

 メギ、ノコギリソウそして比較的多いものでは、クジャクシダそしてオオバギボウシ、ヤマオダマキの花。R139に出たがバスの時刻表を見ると、当分来ないので駅迄更に8km余を頑張る。

<歩いた距離>山道17km 車道8km 計25km
<行動時間>出発5:30→河口湖駅9:30→新五合目10:30→奥庭12:00〜12:30→三合目1:50→軽水交差3:30→鳴沢5:10→河口湖駅7:10→帰着10:30
<掛かった費用>¥3400
<使用地図>昭文社6万 富士/五湖  地理院2.5万 鳴沢/富士吉田/富士山

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