前日雨上るの予報で出掛けたが、霧雨が小雨に変わって一日雨の中になる。その代わり新緑が冴えた静かな山行だった。マムシグサが点々と咲いている。 三峰分岐より物見峠への山腹捲道に入るとハコネシダ、クジャクシダそして涸沢を横切る度に、ネコノメソウが群生している。湿り気と水捌けの良い所を好むようだ。キランソウ、ムラサキケマン、ミヤマキケマン、ヤマブキ、クロモジの花々、キブシは終りに近い。ウグイスは絶え間なく鳴いている。 |
物見峠より北へ、地図に無い道に入る。ヤブツバキ、マメザクラが沢山見られる。アセビの赤い若葉が綺麗だ。トウゴクミツバツツジ、ミヤマシキミの花、そしてモミジガサの若芽が、脚の踏み場も無い位出ている。今日は距離が無いので時間的にはゆっくり出来る筈だったが雨で残念だ。鍋嵐を過ぎると崩落があり危険なので戻ることにして、11:00木の下で濡れながらしょぼくれて食事にする。
ウグイスカグラ、センボンヤリ、ニシキゴロモなど・・・祠のある小頂に着く。道の両脇には径6cmものテイカカズラが捲き付いた大木が立っている。この辺はイロハモミジの大木が多い。バサッと大きな音に驚くと、ヤマドリの雄が3羽も戯れていた。そっとしているこちらに気が付いても気にも留めずに行ってしまった。
小広い辺室山々頂に出た。展望は柵のある北東方向のみだが、静かで良い雰囲気の山頂だった。道はこれよりハッキリせず、境界標を頼りに下山する。やがて道を失いふかふかの歩きにくい斜面を半分滑りながら下りる。前方木の間に林道が見えホッとする。
<歩いた距離>山道8.5km 車道1.5km 計10km
<行動時間>出発6:10→煤ヶ谷7:50→物見峠9:45→鍋嵐11:00〜11:30→辺室山1:00→上煤ヶ谷2:30→帰着4:50
<掛かった費用>¥720
<使用地図>昭文社4万 丹沢 地理院2.5万 大山/厚木
(注)辺室山の呼び方他に ヘンムロサン
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