下社迄バスが入る今、こんなコースを取る者は無い。しかしわりと道は良く山頂前後だけ混雑を我慢すれば、静かなのんびりした山歩きが出来る。地図は4枚に跨るので要る所だけ貼り合わせコピーした。紙が薄いので裏打ちをする。
AM7:00明神前着。比々多神社の先を右折、少し登ると宗源禅寺だ。墓地の中を行くと森に入る、小祠があった。チラついていた雪が大分降って来た。これより伐採され、相模湾が見える。326m峰を捲いてから倒木が多くなり藪っぽい。 472.5m峰辺りは西方が伐採され、午後降る予定の浅間尾根が見渡された。やがて林道に出た。擁壁が高いので仕方無く1km下り九十九曲より登る。登り切ると地藏様があり、直進は烏帽子山らしいが右折。気持ちの良い杉林の平らな道を行く。
少し登ると大山下社から来た事のある展望台に出た。これより道はアイスバーンになる。"天下一樹林"の続きとて、モミの大木が沢山、しかし立ち枯れも多い。コツコツ音がする、キツツキか?アセビも咲き始めている。
11:30山頂へ。昼食は赤飯を茹でたのを2つ。登山者は20人位居たが食事中にドンドン増え60人位となる。グループの人々は鍋物をグツグツと美味しそうだ。寒い時山頂等で食事すると、胃腸に血液が集まるにつれ末端は不足し、手の指が白くなって感覚が無くなる状態が大分前から起きている。30分もすると解消するのだが・・・ |
道はドロドロ状態。小学4〜5年生位の女の子のグループが登って来た。「こんにちは、おじさん頂上は未だですか?」と元気が良い「400m位かな」少し置いて目のクリクリした可愛い子が1人登って来た。「コンチワー」「今日は」「皆と何の話してたの?」「うん、もう少しだって」「あたし、山は何回も来てるけど、こんなに疲れたの初めてよ」「そんなに?」「ハイ、もう脚がガクガク」「頑張ってね!」「ハイ」少し離れたら「サヨウナラー」私も爽やかな気分になれた子供たちだった。
蓑毛越への道を茶店の人に聞き、下社への道と別れるとやっと静けさを取り戻せた。蓑毛越は峠らしい雰囲気のある所で、これより樹林帯も草原も穏やかな感じの良い尾根道となる。百合の台辺り迄、巨大電波塔3基と東海大学の地震観測用アンテナ等林立し、上ってきた車道も一部尾根を行く。百合の台は360°で曇りながら富士の裾だけが光の加減か赤く見えた。持主が見えないラジコン飛行機と1眼レフカメラが放り出してあった。
吹雪になって来たので急ぐ。フキノトウ、ホソバトリカブトの若芽等を見る。鷹取山頂には木製櫓がある。西は山腹にゴルフ場が造成中。雷にやられたと見られる杉が2本鋭く削げて道を塞ぐ。3:30着いた善波峠には石仏が4基あった。凄い吹雪の中を30分後大根駅に辿り着いた。
<歩いた距離>山道18km 車道1km 計19km (中、雷の峰尾根6km 浅間尾根12km)
<行動時間>出発5:55→明神前7:00→472.5m峰8:30→九十九曲9:15→山頂11:30→12:00→蓑毛越1:20→鷹取山2:20→善波峠3:30→大根駅4:00→帰着5:15
<掛かった費用>¥550
<使用地図>昭文社4万 丹沢 地理院2.5万 大山/厚木/秦野/伊勢原
(注)1:浅間尾根、途中2.5万図記入以外に多数逃げ道あり。省略。
2:鷹取山以南も道が多く判りにくいが、最近個人でつけられたらしい指導標数本に助けられた。
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