ラジオ・シャック

バリコンの容量変化について

バリコンの容量変化について調べてみました。

バリコンの容量変化を定めた規格は『 JIS C 6461(電子機器用可変コンデンサ品目別通則)』です。この規格の4.2.5項に,タイプAコンデンサの特性が述べられています。タイプAコンデンサとは同調用バリコンのことです。この規格ではAM用には2種類の特性,即ち1aと2aという2つの可変係数が示されています。

自分の持っているアルプスのバリコンには特性記号が表示されていませんが,どうやらB−27型で可変係数は1aのようです。このJIS規格は1984年に制定されており,それ以前に既に2系統の業界規格があったのでしょうか。規格の全容はJIS規格をみていただくこととして,この規格およびミツミのポリバリコンに関する技術資料等を参考にしてバリコンの容量変化に関する資料を作成しました。

この規格に基づいたバリコンを使ったAMラジオではダイヤルの中央が約900kHzになることが解ります。詳細は下記の資料をご覧ください。

なお,タイプAコンデンサ自体のJIS規格(JIS C 6463)は既に廃止されており,内容の確認はできませんでした。なお,バリコンの試験方法は『JIS C 6462(電子機器用可変コンデンサの試験方法)』で定められています。

資料の作成にあたっては,原科さんからいろいろなアドバイスをいただきました。感謝。
バリコンの容量変化について(PDF 55kB)
JIS規格は日本工業標準調査会(下記リンク)のデータベース検索で閲覧することができます。ただし,印刷やダウンロードはできません。
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