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クライアントPCが起動しない時

不特定多数で使う校内LANのPCは、管理者の目配りが行き届かないため、故障した時の原因が掴みづらいものです。目の前にあるパソコンが急に起動しなくなっても、慣れていれば直前の操作や動作からおおよその見当は付くのですが。このページでは今までこのサイトの制作者が実際に体験した、校内LANパソコンの復旧事例を挙げていきます。なお、修復手順の詳細はWinFAQのWEBサイトを参照願います。

1.safemodeで起動し、スキャンディスク&ディスククリーンアップ&デフラグ

Windowsが起動するにはするけれど、不安定で凍ったりする場合(ただし起動後しばらくしていきなり電源が落ちるのは別の症状)は、たいていHDD内が子どものおもちゃ箱状態になっています。safemodeで起動し、スキャンディスク→ディスククリーンアップ→デフラグの順でHDDの清掃をすると、Windowsが安定します。

スキャンディスクはHDDのチェック時に壊れたファイルの復旧も自動で行ってくれるため、基本的なウィンドウズ操作に必要なsystemファイルが壊れていても、とりあえずWindowsが起動する状態なら、この一連の作業で直る場合があります。

どのような操作をされているかもわからず使いっぱなしになっているパソコン室のPCなどは、生徒が作成中の画像ファイルを多数保存していたり(完成したファイルはネットワーク上の共有ドライブに提出するが、作成中のものはデフォルトのマイドキュメントに乱雑に保管する傾向がある)、インターネットのキャッシュファイルが貯まっていたりする。これらはHDDの空き容量を圧迫する原因となる。空き容量が少なくなるとデフラグが不能になるため、断片化したファイルが整理されなくなりビジーに陥りやすくなります。

ビジーな状態は故障とは違いますが、遅い挙動にイライラしたクライアントが乱暴にパソコンを操作するのを予防するという意味でも、たまには全クライアントPCを整理した方がいいでしょう。流れ作業にすれば一度に済ませた方が逆に楽です。

春休みなど、年度替わりでもう課題ファイルを使用しないことが明らかな時期にマイドキュメントなど生徒が何気なく保存しそうなフォルダ内を、一斉に整理するのもお勧めです。

2.formatやfdisk

別のページにも掲載していますが、起動しない原因でもっともありがちなのがHDDの寿命や故障です。パソコンが機械的に壊れたのではなく、単にWindowsが起動できない状態(BIOS起動後ブートイベント中に落ちる)、がこの修復方法の出番です。寿命の場合は下記のとおり交換するしかありませんが、故障の場合は、壊れたマスだけ使用不可にして、残りにWindowsをコピーできる状態にしてくれますので、予算の少ない所属が多いでしょうから必ず試してもらいたい手順です。

注意点としては、format、fdiskいずれもHDD内を初期化してしまうため、保存しておかなくてはいけない重要なファイルは、事前に共有ドライブに避難させておく必要があります。またWindows98起動ディスクを利用したDOSの場合、ドライブ形式がFAT32フォーマットになるので、OS再インストール時にNTFSに直す必要がある所属もあるでしょう。

fdiskできませんでした、というメッセージでfdiskが完了できなかった場合は、寿命ですからHDDを交換してください。ただしfdiskの命令自体はパソコンが理解できている(DOSをPCが解釈できている)状態なので、その他のパーツは正常に働いています。DOS自体が起動できない時は、HDDとは別の原因があります。

3.デバイスドライバの削除&再インストール

BIOS起動後Windowsのロゴが表示された当たりで止まるのは、各接続機器のドライバの読み込みが失敗している場合が多いです。safemodeで起動できれば、ドライバ関係の再インストールをしてみてください。

4.全く起動しない(BIOS、またはメモリやCPUの故障)

DOSが読めないということは、パソコンのもっとも根本的な部分が壊れている(FDDが故障というオチは除く)と思われます。BIOSが壊れている場合とメモリやCPUが壊れている場合で対処方法が違います。

4_1.BIOSの故障(CMOSクリア)

BIOSを保管しているマザーボードが故障していたら買い換えるしかありませんが、その前に「CMOSクリア」を試してみてください。CMOSクリアは、BIOSをパソコン購入時の状態に読み込みなおします。

CMOSクリアは、マザーボードに最初から付いている「マザーボードの初期状態を覚えておくところ(チップ)」を利用します。そしてマザーボードには、その初期状態を覚えておくために必要な電力源として「ボタン電池」が必ず付いています。その電池の近くのジャンパーピンを刺し変えることでCMOSをクリアします。

ジャンパーピンの位置はマザーボードごとに違うので、最大限の注意が必要です。必ずマザーボードの名前を調べてインターネットで位置を確認してください。運が良ければ以前同じマザーボードでCMOSクリアを行った方のページを見つけることが出来るでしょう。またはPCメーカーやマザーボードメーカーのページに記載があるかもしれません。それらがなかった場合には下記リンクを参考に操作してみてください。

| CMOSクリアの手順 |

4_2.メモリの故障(かもしれない)

メモリが故障しているかどうかを調べる最も簡単な方法は、故障機のメモリを抜いて正常動作しているパソコンに刺しなおしてみることです。

メモリは静電気に弱いので気を付けてください。またチップに触らないようにしてください。もしメモリが2枚以上さしてある場合には、1枚ずつ別々に試してください。

4_3.CPUの故障(かもしれない)

CPUやマザーボードが壊れたと感じた場合(焼け焦げがあるなど目に見える原因がある)は、付け換えが出来なくもないですが、時間対効果・費用対効果ともに悪いので、メーカー修理か買い換えをお勧めします。

5.電源容量不足

電気容量不足。古いパソコンをパワーアップさせて使用している場合、外付けドライブ(USBなど)を増設させている場合など、パソコンの電源が足りず安定起動できない場合があります。また、起動はしてもバスパワードライブが認識できない場合もあります。「電化製品は電気が来なければ動かない」のです。

6.その他(ケアレスミス)

意外に多いのですが、ケアレスミスで故障と勘違いする場合があります。

一部のパソコンには電源投入スイッチの他に、機械スイッチ(搬送時の誤動作防止用)が付いている場合があります。ちょっとした弾みに触って「電源が入らない、壊れた」と言われる場合があります。

モニターの電源が入っていないだけ。信じられませんが実際に「壊れた」と言われたことがあります。またモニターが壊れている場合もこれに相当します。

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