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コマンドプロンプト(またはDOSプロンプト)でPing命令を使えば同じネットワーク内の機器の状態が分かります。 しかし全てが分かるわけではありません。
Pingによって分かるのは、(1)相手先の機器に電源が入っていること、(2)相手先のNIC(ネットワークカード)が機能していること、 です。
機器の電源が入っていることとOS上の機能が正常に稼働していることとは関係がありません。 pingでは相手先の様々な機能が正常に稼働しているかは判断できません。
相手先までの間にHUB等LAN用中継ノード(機器)がある場合、相手先から応答があれば中間ノードは 電源が入っていて正常に機能しています。
相手先までの間にルータがある場合、相手先から応答があればルータはpingの通信を許可しかつ正常に機能しています。 相手先から応答がなければ、ルータがpingの通信を許可していないかルータに不具合がある可能性があります。
相手先までの間にファイアウォールがある場合、pingの通信は許可されていないので応答はありません。(例外有り)
【重要】県配布のネットワーク設定書にpingの使い方の説明ページがあります。
正常に機能している場合、まずクライアントPCが相手先IPアドレスに向けてpingを打ちます。 すると相手先まで中継ノード(HUBなど)を通してまたは直接、「返信送れ」というメッセージが相手先機器に届きます。 そして「確かに相手先にメッセージを置いてきた」という「配達証明」がクライアントPCに戻ってきます。 次に、pingメッセージを受け取った相手先機器は「あなたの指定されたIPアドレスxxx.xxx.xxx.xxxは元気ですよ」と返信を返します。 クライアントPCはpingメッセージを送信し始めてから返信が帰ってくるまでの時間をプロンプト上に表示します。正常な返信は、 「Reply from xxx.xxx.xxx.xxx(IPアドレス) bytes=xx time<xx TTL=xxx」です。
LANが機能しているのに応答がない場合は、「Time Out」と表示されます。またLANが機能していない場合、 その他のエラーメッセージが表示されます。「Destination host unreachable」などがあります。
Time Outは次のような場合に表示されます。相手先機器や中間ノードが故障している場合、メッセージが配達できると 「配達証明」は届きますが故障で相手先が返信を送れません。いつまでたっても返事が来ないのでクライアントPCは 「待ち疲れたのでやめる(=Time Out)」と表示します。
Destination host unreachableは次のような場合に表示されます。「もっとも近くに接続されている機器 (相手先機器や中間ノード)」の手前でLANケーブルが外れている場合またはそれらに電源が入っていない場合、 メッセージは配達できないので「配達証明」は届きません。「配達証明」が来ないのでクライアントPCは 「目的地のホストに届きません(=Destination host unreachable)」と表示します。このメッセージが届く状態は、 スタンドアローンと同一です。
その他のメッセージが表示された場合は検索エンジンで「ping メッセージ(English)」(日本語の検索結果のみを表示する)を 調べてみてください。
ネットワーク障害についてヘルプデスクに対応方法を聞く場合、必ず聞き返されることがあります。 それは「不具合の出ているクライアントPCからどこまでならpingが通るか」 「正常に機能していると思われる別のクライアントから同様にpingを打つとどこまでなら通るか」です。 中継ノード、サーバ、ファイアウォール、あすなろ、へは前もってpingを打って状態を確認してから連絡してください。