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例規の電子化(データベース・検索可能なファイル化)

様々な法令等、例規の電子化を進める場合、大手に丸投げをするのは好ましくありません。特に「独自仕様」のソフトウェアによるサービスを提案してきたらいくら割安でも危険です。なぜなら「年度更新」の単独随契を狙っているからです。例規を持っている地方自治体等ならば当然自前のサーバ(とサーバを管理するスキルを持った人員)を抱えているはずです。この場合、データ入力だけ外注すれば大丈夫です。それは以下の方法によります。

その前にSQL DBの場合

SQLデータベース(DB)はデータベース管理専用のサーバがあります。その中でMySQLやPostgreSQLはフリーサーバです。SQLデータベースはものすごい意訳をすれば「Excelに検索エンジンをつけた(共有もできる)プログラム」です。これを利用しての例規集管理もできなくはありませんが、実際は長文や多様な図解が入るものには向いていません。


      
     
 
    
   
 
 
   
   

全文検索エンジンを利用した例規データベースの場合

HTMLで制作したページは検索エンジンに引っかかり「キャッシュ」を見れば検索キーワードは色分けされています。これを利用すると例規の目的ページがすんなり分かるという仕組みです。全文検索エンジンNamazuは「フリー」なソフトウェアです。実際に官公庁や地方自治体でも、すでに数多く導入されています。理由は、「安い」ことそして「オープン」な事です。


      
     
 
 
     
     

自前サーバがある場合、「サーバ&ドメイン」はすでにあり、「サーバ管理者」つまりセキュリティ管理のできる技術者がいるわけですから、あとはNamazuの導入さえ認めてもらえれば、「例規」をHTML化するだけで済みます!(ちなみにNamazuは2005年秋現在Word、Excel、PDFやXML文書にも対応しています。)


      
     
 
 
     
     

もともとの法令出版社からテキストデータを受け取ることが可能なら「テンプレート」(ベースとなるレイアウトHTML及びCSS)をもとに「例外」レイアウト(図表等)まで仕様を固め、データだけ空のファイルを作成したら後はテキスト埋め込みでファイル作成していくわけです。


      
     
 
 
     
     

これは確実に安く済みます。また更新作業についても、ごく一般的なHTML(飾り気のない例規ならでは)なので、SOHO等にも依頼可能で企業支援並びに公平な見積あわせが可能です。このため多くの自治体が「サーバ+Namazu+HTML」の例規ベースを採用しています。


      
     
 
 
     
     

つまり、例規データベース(+検索)に必要なものは、サーバ(機器+セキュリティ等管理人材)と検索エンジンとデータ(HTMLで書かれた例規)です。そしてサーバはすでにあり、Namazuもフリー(セキュリティ管理はサーバ管理者)、データは外注する(どんなシステムを組んでも必ず必要不可欠な部分)というように、個別に切り分けして自前で開発管理可能な部分を作ることでより安価なシステムを構築することが可能になるわけです。


      
     
   

実際に作ってみました(2007年夏)

事務提要を検索できるものを作ってみました(土日を結構つぶし)。作成雑記については、別ページに記載します。ただし、個人研究であるため、これが採用されるかは分かりません。そもそも検討の遡上に上げられるかどうかも不明、黙殺されたりして。

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