チュニス   tunis
  チュニジアの首都、チュニスです。元はフランスの植民地だっただけあって、古いヨーロッパの街並みを思わせる、趣のある町です。そして、もちろんアラブの国ですので、アラブらしさも見られます。この2つの文化が見事に解け合っているというのが、印象的です。
 チュニジアというと、「アラブの春」が始まったところとして耳にされた方もいるのではないでしょうか。でも、私たちが行った9月は、すっかり落ち着いて、危ないことは何もありませんでした。警察があちこちに立っていることと、旧政権に関係あると思われる建物やモニュメントなどの周りに策があるのが目立つ程度です。
  
 
  チュニスの中心、ブルギバ通りです。この左右が車道になっていて、中央分離帯がこのように広い歩道になっています。車道の外側は、デパートやブティック、レストラン、カフェなどが並ぶにぎやかな通りです。 正面に見えるのが、ブルギバ通りの端、クロックタワーです。
   
  ブルギバ通りでもひときわ目をひくのが、カテドラル 大聖堂です。間違いなくアラブの国で、モスクもあるのに、教会も堂々とあるという、不思議な国です。  カテドラルの内部です。とにかく大きくてびっくり。そして、とてもきれいです。ちなみに、ねこちゃんの住んでいるアパートは、この教会の付属らしいです。近くにあります。
   
 クロックタワーとは反対の端にあるのがフランス門です。ブルギバ通りの先がフランス通りになっていて、そのまた先にあります。ここから先は、旧市街になっています。これは、旧市街側から見ています。  フランス通り側から見るとこんな感じ。まるで古いヨーロッパの街並みです。
    フランス門の周りはちょっとした広場になっていて、そこから旧市街の細い通りへ入る道が何本かあります。こちらがメインストリート。メインストリートと聞いて、もっと広い通りを想像してしまったので、ここへ入るのに、迷ってしまいました。 
 入ってみると、ここはすっかりアラブです。アブダビを思い出すような、アラブ風の壺やランプ、織物などのお店が軒を連ねています。チュニジア特産の革製品のお店もたくさんあります。
 ここのおじさんやお兄さんたちはおもしろいけど、気が抜けません。私たちを見ると、「チャイナ?ジャパン?」「ニーハオ。」「こんにちわ。」などと親しげに話しかけてきます。そして、お店のものに興味があるそぶりを見せると、すかさず売り込んできます。「いくら?」と聞くと、法外な値段をいってきます。もちろん、言い値で買ったらだめ。まずは、「そんなに高いなら、いらない。帰る。」すると、向こうはわずかばかり値下げしてきます。でも乗らない。こちらが法外に安い値段をいいます。(50ディナールといわれたら10ディナールとか)で、そこから交渉して折り合いをつけるわけです。おもしろいけど、毎回だと疲れます。
 一本違う道に入ると、ここは洋服や靴ばかりが並んでいます。決まったエリアがあるようです。このエリアは、このくらいの道がクモの巣のように広がっていて、迷ってしまいそうです。もっと奥に行くと、装飾品(主に金や銀細工)のお店ばかりだったり、香辛料だったり、トルコ帽子の店ばかりなんてとこもありました。  
   
  メインストリートを進んでいくと、グランドモスクに突き当たります。少しのお金を払うと、右のテラスを見ることができます。 
   
 さらに進んでいくと、このようなモスクに出会います。それぞれに特徴があって、美しいです。 
   
 こちらは、ブルギバ通りから北に向かって進んでいったエリアです。ブルギバ通り近くはきれいな建物が並んでいますが、北へ行くにつれて街並みが古びていきます。  街の中を路面電車が走っています。これはとても近代的です。 
   
  ねこちゃんの通う語学学校の近くです。ブルギバ通りから歩いて20分くらいでしょうか。ここまで来ると建物も道路も、かなり古びています。
   
 チュニス中央駅前です。奥の駅構内からは長距離の列車が、手前の広場からは近距離の路面電車が発着しています。 
   
 テラスから見たチュニス旧市街です。ここは、とあるじゅうたんやさんのテラス。親切そうなお兄さんが案内してくれたのですが、しっかり案内料を取られ、さらにじゅうたん屋でいらないミニじゅうたんを買う羽目になってしまいました。親切そうに案内をかってでる人には要注意です。 
   チュニス中心部からタクシーで20分ほど行ったところにある、バルドー博物館。いろいろな時代のモザイクが集められています。でも、館内はまだ工事中。見られないところもたくさんありました。

 行くときは、よく知っているタクシーの運転手さんだったので、まっすぐ連れてきてもらったのですが、帰りのタクシー運転手は身とがよく分からないらしく、アパートに帰るまでにずいぶん大回りさせられてしまいました。タクシーにも当たり外れがあるようです。 
   
 ホテル ディプロマット  
  チュニスに着いて3泊だけ泊まったのが、ホテルディプロマットです。 町の中心ブルギバ通りからは離れていますが、タクシーの運転手さんたちもよく知っている有名ホテルでした。値段は中くらいですが、きれいなホテルでした。何より、従業員さんたちの対応が、とても親切でした。ねこちゃんのアパートや日本大使館が見つからなかったときは、電話で問い合わせて場所を聞いてくれて、タクシー係さんからタクシーの運転手さんに伝えてくれるとか、コピーをしてくれるとか、本当に親切にしてくれました。出かけようとするときや帰ってきたときには気軽に声をかけてくれるし。ホテルのすぐよこにピザ屋さんがあったり、5分ほど歩いたところにスーパーマーケットがあったりしたのも助かりました。
   
   ホテルの室内と、窓からの景色です。