インスブルックとチロルの谷H8.7.20〜23 
 アブダビ在住の2年目、この頃までは一時帰国が許されていたため、夏休みに日本へ帰る途中に寄ったのが、ここインスブルックです。オーストリアらしいチロルの風景を見たかったのです。
 チューリヒからチロリアン航空でインスブルックに入ったのですが、これがとても風流なフライトでした。チロリアンエアのキャビンアテンダントさんは、伝統のチロル服で出迎えてくれます。そして、ほんの1時間あまりのフライトなのに、やはり伝統のウィーナーシュニッツェル(ウィーン風仔牛のカツレツ)の機内食、窓から見える景色は、チロルの谷。何回も飛行機に乗りましたが、忘れられないフライトのひとつです。
 インスブルックは、その名前(イン川に架かる橋)が意味するとおり、イン川の畔に広がる美しい街です。ヨーロッパらしい古い町並みがとてもすてきでした。
   
街の中を流れるイン川の風景。 
 インスブルックのメインストリート、マリアテレジア通りの南端にある凱旋門。1765年、マリア・テレジアの第2皇子の結婚と夫君の逝去を悼んで建てられたそうです。南側(写真左)には「生と幸福」、北側(写真右側)には「死と悲しみ」のレリーフが刻まれています。
 すみません。何の像か忘れました。右はインスブルックのシンボル、金の小屋根です。下が賑やかな広場になっていて、ここのイベントを見るためのロイヤルボックスだったとか。夕食を食べがてら、旧市街を散策しました。おなかいっぱいなので、うさ君はぐっすりです。古い中世の町並みなのですが、これらの建物の1階は実は近代的なスーパーマーケットだったり、オープンテラスのあるレストランだったりします。ヨーロッパというのは上手に街作りができているのですね。 
 今回ねこ家が泊まった、ホテル・マリアテレジア。マリアテレジア通りのほぼ中央にある、バロック風の趣のあるホテルです。右はホテルの部屋から見た、マリアテレジア通りの風景。目の前にインスブルックのシンボル「アンナ記念柱」、通りの背後にはノルトケッテの山並みという、絶好のロケーションです。もちろん、街を散策するにも、郊外へ出かけるために路面電車に乗るのにも、とても便利な場所です。
 1日目 ノルトケッテとアルプス動物園
 1日目に出かけたのは、北の山脈という意味の「ノルトケッテ」。市電やケーブルカーを乗り継いで、ハーフェレカールの展望台まで行きました。
展望台からは、イン川沿いに広がるインスブルックの市街や、遠くアルプスの山脈、イタリア国境のブレンナー峠まで見渡せました。 ハーフェレカールからの帰り、ケーブルカーを途中下車すると、アルプス動物園。アルプスの動物がたくさん飼育されていました。 
 自然に近い環境で、というコンセプト通り、山の斜面にへばりついたような、でもなかなか規模の大きな動物園です。とても楽しいのですが、坂を上り下りするので、移動が大変でした。
2日目 チロルの谷・シュトゥーバイタール フルプメス
 インスブルック中央駅からがたがた走る路面電車でフルプメスまで。そこで早お昼を食べてから、リフトでシュリックまで登りました。 リフトの終点からは、こんなハイキングコースが続いているので、せっせと登っていきます。登りはきついのですが、下りはチロルの谷を眺めながらのんびりと下りていきました。
 途中で、放牧されている牛を発見。早速近づくのは、ひめちゃんです。
   
  もう少し足を伸ばせばノイシュテフトやシュトゥーバイ氷河もあるのですが、子連れ旅ではちょっと無理です。でも、この通り、十分チロルの谷を堪能しました。 
    帰りはバスで一気にインスブルックまで帰りました。左は、バスを待つ間に遊んだレストランの庭です。
   
3日目 アッヘンゼー 
   
  インスブルックから国鉄に乗って25分。ツィラータールとアッヘン湖の起点となるイェンバッハにつきます。  そこからは、かわいいミニSLのトロッコ列車に乗ってアッヘン湖の湖畔へと進んでいきます。
   
 SLの終点ゼーシュピッツからは湖上遊覧船で。「チロルのフィヨルド」と呼ばれる美しい景観が広がります。  
   
 湖畔のレストランで食事をした後、のんびり散策。 岩場を歩き回ったり石を投げたり、遊具を見つけて遊んだり。いつものねこ家の旅です。