アブダビ市
 アブダビ首長国にあり、UAEの首都になっているのがアブダビ市です。私たちが住んでいた街です。この写真は12年ほど前に、当時住んでいたフラットから撮ったものです。この写真を見ると、とても砂漠の国とは思えないでしょうね。
 でも、これがほんの45年ほど前のアブダビなのだそうです。いかに急速に発展した都市なのかが分かります。  さらに、これは7年前にアブダビを訪れたときにできていたショッピングモールです。ウォーターブレイクという人工の島(というか防波堤の大きなものというか)に作られました。ドバイのようにいくつもあるわけではないようですが、私たちが住んでいた頃にはなかったので、びっくりでした。
 ヘリテージ・ヴィレッジという、昔の建物や暮らしぶりを紹介した場所です。私たちがいたときには、人気もなく、何のための施設なのかよく分からなかったのですが、最近旅行社のパンフレットを見たら、アブダビツアーの中に入っていました。確かに、暑いこの地域で過ごすために建物の中に風を引き入れる仕組みのあるウィンドタワー(写真にある建物です)とか、いろいろ興味深いものがありました。 ねこちゃんが1年間通った、アブダビ日本人学校です。建築家黒川紀章さんの設計とか。
 街のあちこちに大小様々なモスクがあります。これは、始めに住んでいたビルの真下にあるサハーバモスクです。この日は金曜日で、モスク内に入りきれないほどたくさんのモスリム(イスラム教信者)達が、一斉にメッカの方を向いてお祈りをしています。サハーバモスクは格が高いらしく、タクシーに乗っていても「サハーバモスクへ」といえば間違いなくここまで連れてきてくれます。  こちらは引っ越したあとのビルから見えた光景です。このビルの陰に小さなやはり熱心なムスリム達が金曜日のお祈りをしています。
ザイードスポーツシティーの中にある公園。広大で、緑豊かで、そして遊具がそれはたくさんあります。
 クリーク越しに見たアブダビの夕暮れです。遠くに、高層ビル街が見えています。
 日本人にとっては、UAEといえばドバイが有名で、もちろん見るべきものも、遊ぶところもたくさんあるのですが、アブダビのおもしろさも捨てたものではありません。ドバイのような華やかさはないのですが、落ち着いてアラブの暮らしぶりを見るにはとても興味深いものがあります。この街に暮らしていたからそう思うのかもしれませんが。
 子ども連れにとってうれしかったのは、子どもたちが遊べる公園がたくさんあることです。よく出かけたのは、ザイードスポーツシティーにある公園です。とにかく広大な敷地に、滑り台やジャングルジム、それに、何というのでしょう、馬みたいに上に乗って、バネでびよびよ動く遊具。そんな素朴な遊具がたくさんあるんです。それに、アラブ風の水差しとかコーヒーカップみたいな飾り物があったり。それがまた、砂漠の国とはとうてい思われないような、緑に囲まれたところなのです。1日遊んで、お昼は公園のそばにあるケンタッキーですませて、郊外の大きなスーパーマーケットで買い物をして帰ってくるというのがパターンでした。ただし、これができるのは秋から冬の間。頑張っても10月から5月といったところでしょうか。だって、とてつもなく暑いのですから。行けるときでも、飲み物は必要不可欠でした。その他にも、婦女子公園という、男性が入れない公園があって、ワンコインで動く遊具がたくさんあったりしました。(父は車の中で待機です。)コルニッシュ(海岸沿い)にも、いろいろな形の噴水があったり、ちょこっとした遊具がおいてあったり、楽しい散歩道でした。ページのトップで紹介した写真の公園も、住んでいたフラットのすぐそばなので、時々行きました。ここにもちょこちょこと遊具があります。入るのに1ディルハム(約35円)かかるので、時々、です。
 で、公園に行けないときは、もっぱらプールです。私たちは、職場でメンバーになっていたホテルのプールに行っていました。プールは頑張れば4月から11月頃まで入れます。(ロシア人は2月でも入っていました。)海は、あまり入っている人を見かけませんでした。きれいなのですが、やはり、女性は人前で顔すら見せないというお国柄だからでしょうか。ホテルのプライベートビーチは人がたくさんいましたが。
 アブダビは住んでいたところなので、ことさらに写真を撮るということが少なくて紹介しにくいですが、いろいろな方がHPで紹介していますので、探してみてください。今では、私たちが住んでいた頃とはずいぶん変わってしまったという話しです。紹介した公園などは残っていてくれるといいのですが。