グリンデルワルド・ブルンネン(スイス)
  1995年8月8日〜8月20日
  ねこ5歳、ひめ2歳、うさ11ヶ月

 アブダビに行って初めての休暇旅行(みんなこれを「リーブ」と呼んでいました。)です。
 この旅行は、まずアブダビからスイスエアでパリへ行き、ユーロディズニーに行きました。 (ユーロディズニーのお話は、また後ほど)
 その後パリからTGVでジュネーブへ。そこからゴールデンパスを通ってグリンデルヴァルトへ。8日間滞在の後、シュテッテ胡畔の静かな街ブルンネンで3泊しました。
 
1日目 TGV
 フランス新幹線、TGVでパリからジュネーブへ。乗り物オタクの父と子ども連れでは、乗り物も「動くパビリオン」です。TGVは車窓の景色も美しかったです。車内もゆったりしていて、子ども連れでも気遣いなく過ごせました。
 ジュネーブ駅について、さてホテルは?とまごついていたところ、地元のおじさんが親切に案内してくれました。 
2日目 ゴールデンパス
 ジュネーブからレマン湖沿いにモントルーまで行き、そこからゴールデンパスと呼ばれるルートを通ってインターラーケンまで。本当に美しいレートです。
 モントルーを出ると、レマン湖を望みながらブドウ畑の急勾配を上っていきます。そして山あいの中、シャトーデー、グシュタードなどの高級リゾート地を通り、トゥーン湖畔を巡ると、インターラーケンオストに到着。お城や中世の都市、ブドウ畑、山あいの牧草地、リゾート地、渓谷、湖畔と変化に富んだルートなので、あきることがありません。途中乗り換えがあるので子ども達も気分転換になるし、疲れて寝ている子もありで楽に移動できました。
 インターラーケンオストで登山電車に乗り換えて、いよいよグリンデルヴァルトに到着。ユングフラウの三山やヴェッターホルンに囲まれ、スイスらしいかわいい家々が並ぶ、本当に絵のような小さな街です。実を言うと、ねこちゃんが生まれた次の冬、ねこちゃんをじいじばあばに預けてスキーに来たことがあるんです。(ひどい両親です)もちろん、その時は一面の冬景色。それもすてきでしたが、夏の緑のアルプも、言葉にならないくらいすてきでした。
 
 今回もホテルはサンスターウントアドラー。駅から、にぎやかなハウプト通りを歩いて10分ほど先に進んだ所にあります。どこかへ出かけるために駅へ行くときは必ずハウプト通りを通っていくので、そぞろ歩きを楽しむ気分です。
 それにしても驚いたのは、日本人が多いこと。UAEにいって以来、初めてこんなたくさんの日本人を見ました。

 この日は、午後遅くに着いたので、少しホテルの周りを散歩しただけでお休みにしま
した。
3日目 ユングフラウヨッホ
 着いた次の日、早速ぴかぴかの晴天だったので、ユングフラウヨッホへ登りました。
 グリンデルヴァルドから電車でグルントまで下りかわいい登山電車に乗ってクライネシャイデックまで行きます。そして、世界で一番高い鉄道といわれるユングフラウ鉄道でユングフラウヨッホへ。ここで有名なのはアレッチ氷河を見下ろすスフィンクス展望台です。でも、専用エレベーターは長蛇の列。とても子連れが待てるものではありません。そこで行ったのがプラトー。雪原にある展望台で、眺望はスフィンクスと変わりません。雪原に下りて雪に触ることができるので、子ども達は大喜び。しばし雪遊びに興じ、その間親達はアレッチ氷河の眺望をじっくり楽しんでいました。この後、ユングフラウヨッホはしばらくの間「雪のお山」と呼ばれていました。
乗換駅のクライネシャイデック。アイガー北壁がよく見えました。
4日目 フィルスト
 サンスターホテルから歩いてスグの所にあるゴンドラに乗ってフィルストバーンに行きました。グリンデルヴァルドに注ぎ込みそうな氷河やユングフラウ側からは見えないヴェッターホルンなども見えます。
 お弁当などを食べながら、ゆっくりのんびり、お花畑の中を散歩していきます。皆さんはバッハアルプぜーなどを目指してハイキングですが、我が家は歩くのを楽しむだけ。それでも、息をのむほど美しい景色と一面に広がるかわいいお花畑を見ながらのお散歩を楽しみました。

5日目 ラウターブルンネン
 この日は雨が降っていたため、雨の日用に考えていたトリュウメルバッハの滝へ行きました。滝が全て岩の隙間の中を落ちていて、その穴の中につけられた階段を下りながら見学するのです。なかなかの迫力でした。
  帰りには雨も止み、ラウターブルンネンの写真というと必ず出てくるシュタウプバッハの滝も遠くに見ることができました。昔、ここの風景のジグソーパズルを作ったことがあり、どうしても行ってみたかったんです。
 ラウターブルンネンへは、グリンデルヴァルドから電車でインターラーケンオストへ下り、そこからまた登山電車で行きます。
 さて、帰り、グリンデルヴァルドにたどり着き、駅からホテルまで歩いていくと、途中で小さな公園を発見。木でできた遊具がいくつかあるだけなのですが、地元の方がたくさん集まってのんびりと子ども達を遊ばせていました。早速我が家の子ども達も遊具に乗り込み、ひとしきり遊んでいました。
6日目 インターラーケン ハイムヴェーフルー
 グリンデルヴァルトからインターラーケン・オスト駅まで出てBLSでヴェスト駅まで行くと徒歩10分くらいでハイムヴェーフルーへ登るかわいいケーブルカーの乗り場があります。それで登ったところに、小さな公園というか遊園地というか、そんな素朴なところがありました。その時使ったガイドブックには小さく載っていましたが、最近のものには載っていません。日本から行ってわざわざ寄るような所でもないということですね。
 でも子ども達はこういうところが大好きです。さんざん砂遊びをし、何回も滑り台をしていました。左下はこれ、「ジェットコースター」です。この遊園地の外周をぐるりと1周するくらい、結構長いです。本当は、ねこちゃんの年ではまだ乗れなかったのですが、乗りたいと泣いて騒ぐもので、年齢詐称して(半年くらいです)乗せてしまいました。もちろん、大喜びです。ちなみに、ねこちゃんは今でも「FUJIYAMA」とか、そういう絶叫系が大好きです。
 そして親達はそんな子ども達を見ながらトゥ−ン胡とブリエンツ湖を一望に見渡せる展望を楽しんでいたわけです。
 さて、帰りは「一駅くらい歩きましょ、」ということでオスト駅まで歩いてきたのですが、その途中で何かのフェスティバルに遭遇しました。場所はカジノ・クアザールの中庭です。写真は、「ブーン」と音がするのを楽しんでいます。その他にも楽しいパフォーマンスやふわふわ人形、上に乗れる張りぼての牛などがあって、大満足でした。
 こういううれしいハプニングも旅の楽しさですね。

 
7日目 メンリッヒェン〜クライネ・シャイデック ハイキング
 グリンデルヴァルトから電車で1駅下がったグルントから、ヨーロッパ最長というゴンドラに乗ってメンリッヒェンに登ります。写真はメンリッヒェンの山頂。この日は残念ながら雲がかかっていて遠くまでは見渡せませんでしたが、雲の間から見る景色でも充分堪能しました。
 子ども達は早速こんな遊具を見つけて乗り込みます。そこにいた外国人の子とも、言葉を交わすわけでもないのですがこんなふうに一緒に遊んでいます。
 ハイキングコースは本当に平坦な道です。なんといっても、ベビーカーで行けたくらいですから。でも、そのベビーカーにのっていったのは、うさくんではなくてひめちゃん。どこまでも横着というかちゃっかりしたひめちゃんです。うさくんはずっと抱っこひもでした。
 途中でお弁当を食べ、のんびりと景色を見ながら歩くこと2時間。クライネ・シャイデックに到着です。
 クライネ・シャイデック直前の休憩所で、ひめちゃんの受難です。やっとベビーカーから降りて歩き出したひめちゃんの周りに山羊の大群?いえいえたったの2匹ですが、押し寄せてきたのです。この写真は我が家の傑作のひとつです!この後、パパの脚から離れて逃げまどっているときにひっころんで泥だらけ、というおまけ付きです。彼女にはよくこの手の話題があるんですよね。
 何はともあれ、本当にのんびりとハイキングをして、電車でグリンデルヴァルトに帰ってきました。
8日目 ミューレン・アルメントフーベル
 グリンデルヴァルトから電車やケーブルカーを乗り継いでやってきたのが、U字谷の上にあるミューレン。自動車が入れない静かな街です。ここから有名なシルトホルンへのロープウェイも出ているのですが、我が家が選んだのは、それより300mほど低いアルメントフーベル。この日は雲が多くて、シルトホルンの山頂も雲に覆われていたのですが、アルメントフーベルは霧もなく、時折雲が切れると西から見たユングフラウ三山が見渡せる、まずまずの天気でした。
 小さなケーブルカーで四分ほど登ると、そこは緑のアルプで、ちょっとした遊具のおいてあるのんびりした場所でした。
 グリンデルヴァルトからここまで来るのは、電車やケーブルカーなどの乗り継ぎで結構時間がかかりましたが、乗り物は全て動くパビリオンである我が家にとってはそんなに苦にはなりません。
 アルメントフーベルへのケーブルカーの降り場がレストランになっていて、まずは腹ごしらえ。それから外の長い滑り台などで遊んだり牛を見たりして過ごしました。うさくんは遊ぶというほどではないのですが、とにかく涼しいのでご機嫌でした。(アブダビの暑さに、彼なりにへきえきしていたのでしょう。)ねこちゃんやひめちゃんは、ちょっと大きなお兄さんに遊んでもらったりして、やはりご機嫌でした。
9日目 ブリエンツァー・ロートホルンSL列車
 
 この日の目的は、ブリエンツにあるSLに乗ることです。これは、勾配に合わせて傾いた機関車が、客車を引くのではなくて押していく姿がユニークで、なかなかの人気なのです。私たちが乗ったのは、残念ながらディーゼル車だったのですが、すぐ前を走るSLを見ながらこの雄大な景色の中を登っていくというのが、とてもすてきでした。
 山頂からは、ブリエンツ湖が見渡せましたが、雲のためユングフラウ3山は見えませんでした。ちょっと残念・・・。
10日目
 グリンデルヴァルトを後にし、インターラーケンからルツェルンを経由して、ブルンネンへ。ヴァルトシュテッテ湖のほとりにある美しい小さな街です。ウィリアムテルの伝説がたくさん残っていました。
 そこで3日間、船に乗って景色を楽しみながらフリューレンへ行ったり、湖畔を散歩したりしてのんびり過ごしました。
 この旅で買ってきたおみやげです。スイスの古い時代の絵です。いろいろな地方のものがあるので、行った所のものを選んできました。
グリンデルヴァルト ミューレン方向から3山を望む。 フリューレン


食事  子ども連れの旅で大変なのは食事です。このたびでは、うさくんはまだ離乳食が終わるか終わらないかの頃。子供用のミルク(赤ちゃんのミルクが進化したような)ものんでいたので、レストランではまず、「熱いお湯(ボイルドウォーター)」を頼んでいました。
 上の2人も、まだまだちょろちょろと落ち着かない時期です。きちんとしたレストランはとうてい無理。そんなとき、スイスでとても便利なのは、テラス席が多いことです。中ではこわいけれど、テラス席だと少しくらいちょろちょろしてもぐずっても「セーフ!」かなとほとんどテラス席の隅の方で食べていました。お店の方もとても親切でした。
 それでも、グリンデルヴァルド駅の近く、ここだけホテルではなく独立したレストランだった「ランデブー」というお店のテラス席で食べたときは、ひめちゃんが眠くてぐずぐず言って大変でした。やっとの事で食べ終わって帰ったのですが、次の日、出かけた帰りにその前を通ると、ひめちゃんのんびりと「ひめちゃん、ここでぐずぐず言ったねえ。」。分かっているなら何とかしろよ!と今も語りぐさになっています。
 我が家は、こういう事態は極力避けるよう、遊びに行っても余裕をもって早めに帰り、少しお昼寝をしてから夕食に出るようにしていました。(時々ねぼすけの父を起こすのに苦労しますが)。外国のレストランって、始まるのが割合遅いんですよね。7:00からとか。後、出先で昼休みなく営業しているレストランを見つけて、早めに食べてからゆっくり帰ってくるということもありました。
洗濯  子連れでもう一つ困るのは、洗濯です。汚れ物がどんどん出てきますものね。ここ、グリンデルヴァルトのホテルサンスターは、道を挟んだ反対側に、(道といっても、ほんの細い道です)コインランドリーがあるのでとっても便利です。朝子どもたちが起きる前などに通いました。最後の日、出発間際だったので半乾き程度で乾燥機から洗濯物を取り出していたら、見ていた周りの方が心配して「まだ乾いていないよ。」と教えてくれました。「出発の時間だから。」と説明しましたが、親切がうれしかったです。
 ここに限らず、ホテルに着くとまずはコインランドリー(英語では「ランドラマット」といいますが)の場所を訪ねるのがおきまりでした。