澤元教哲氏

鞄V峰建設代表取締役

 
磐田市鎌田在住

水窪町に生まれ学業を終えた後、磐田市鎌田の奥田富男氏(奥田建築)のもとで、在来工法の建築を6年間学ぶ。

その後、浜松市中野町の菅沼照二氏に師事し、堂宮建築を3年間修行した後独立。天峰建設を起こす。
日本の伝統建築への傾倒は、各地の古い建築物の解体・修理あるいは視察を通じて深い造詣を生み出し、自らの建築に反映させた。

その評価は高く、平成7年11月には現代の名工として県知事表彰の誉れを受けている。
現在、本業の傍ら中遠職業訓練校において技術指導員として若手の育成にも尽力されている。
今回の製作にあたっては、桂内辰夫氏・澤元徳吉氏と共に欅という困難な材質を見事に宥め、建設委員会の希望を尊重し設計から施工まで現代の名工としての技量を、具現化させた。
その作品は珠玉の芸術品にまで昇華させ、見る人を驚かさずにいられない。

  
 

 




田中由男氏
(故人)

田仲工務店代表

磐田市天竜在住

昭和20年、掛塚の名棟梁平野孝信継氏に入門し修行する。
遠州「平野流」の作風を修得した後、昭和38年独立する。
現在までに浜松市東田町屋台(昭和30年)、浜松市海老塚屋台(昭和32年)等20台以上の屋台を製作している。   
玉匣社の山車製作にあたっては、鈴木勇市氏・西村義明氏の協力を得て唐破風、組木、そして脇障子に匠としての技を遺憾なく発揮し、出来栄えからは屋台造りにかける氏の熱い想いが伝わってくる。
伝統的な屋台造りを知る職人が少なくなった今日、氏の存在は貴重であり、それ故に玉匣社の山車製作に関わったことを至福の喜びとする氏との出会いは幸運であった。



トップ・ページへ戻る

記念誌