東海市横須賀の山車


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こんにちは
志組の斉藤です。

9月23日 東海市横須賀で行われた横須賀祭りの報告です。

名古屋型のからくり人形を乗せた山車が5台有り、そのうちの4台が引き出されます。
後の1台は? と思いますね。

これが実は昔は5町で5台の山車を引き回していたんですが八公組(はちこうくみ)と円通組(えんつうくみ)の2町が1つの町になってしまい公通組(こうつうくみ)となってしまい1つの町で2台所有する事になってしまった、と言うことです。

山車の管理も大変そうですがすごく頑張っていました。
各山車にはカラクリ人形が乗っています。

円通組の山車にもカラクリが乗っていましたが動かす事はありませんでしたが昨年、名古屋のカラクリ人形師9代目玉屋庄兵衛氏により80年ぶりに復元されました。

題名は「弓引きからくり」です。

カラクリには山車からくりの前に座敷からくりと言うものが有ります皆さんがご存知なのは茶運び人形ですね。
この座敷からくりの中でも最高傑作だといわれているのは弓引き童子といわれています。

その弓引き童子を真似たこの山車カラクリの弓引きカラクリは大変貴重な物と思います。

からくり人形を分類しますとただ所作をする物(糸からくり)から変身物・変化する物 そして離れからくりとあります。

ここのカラクリ人形は5台のうち4台が離れからくりと呼ばれている分類になります。
離れからくりはからくり人形の中では一番高度な技術を要するからくりです。

離れカラクリとは最初糸とか差し金で操作をしてその操作から離れ別の場所で別の道具を使って人形を動かす事です。

皆さんが良く知っているのは秋の高山祭りで行われる布袋台の布袋のカラクリです。 

小さい唐子が綾渡りとして移動していて、その後布袋の肩の上に乗り所作をしますその一連の動作の所のことです。

離れからくりの最高傑作といわれているのは乱杭渡りと言われています。
乱杭渡りのカラクリは唐子が段になっている5本の杭を歩いて渡っていくカラクリです。

杭の中の差し金で唐子の足を操作して、いかにも唐子が自分で歩いて段を上っているかのように見せる物です。

4月の第1土日曜日に行われる愛知県犬山市の針綱神社の祭礼に13台のカラクリ山車が出ますがその中の魚屋町の所有する真先車にこのからくりが乗っています。

もう1つの見所は尾張地方で山車を引く時に行われる「どんてん」です。
「どんてん」とは「どんてん返し」のどんてんから来ていて、山車は辻で方向を変えるときに楫棒で方向転換をします。

そのときに山車の前に出ている楫棒を担いで前輪を浮かし、後輪の2輪を軸に回転させます。
名古屋地方では方向転換はこのやり方です。

他の地区(名古屋市内や西枇杷島や犬山など)ではこのどんてんを行う時に6人から10人で行います。

しかし、ここ横須賀ではなんと4人で行います。
最大の見せ場では4人で前楫を担ぎ辻を2回転します。

またに回転させるだけでなくそのまま前進したり後進させたりもします。
力比べの要素が大きいと思いますが4人でと言うのは驚きました。

ここ横須賀祭りは 「からくり」 「どんてん」と見所たくさんでした。
また弓引きからくりの復元させて玉屋さんも来ておられました。





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