はじめまして
滋賀県大津市 大津祭月宮殿山(げっきゅうでんざん)
月宮会/中野と申します。
大津祭は四柱の神さまをお祀りする天孫神社の祭礼で、起源は慶長年間と云われています。
その大津祭13基の山にあって、当月宮殿山はもっとも創建が新しく、安永五年鳳凰臺山として登場し、その15年後の寛政三年に月宮殿山となりました。
当山(関西では山車とか屋台とは呼ばない)は懸装品に16世紀にベルギーで織られた<トロイ戦争>を題材とした見送り幕を所有しており、国の重要文化財に指定されていますが、残念ながら近年は傷みが激しく、現在では複製品(これもベルギーで織った)を使用しています。
また大津祭の各山には絡繰りの人形戯がありますが、当山は唐の皇帝の前で鶴と亀の冠を着けた男女が舞を舞う様を演じています。謡曲の「鶴亀(月宮殿)」から題材を取っています。
大津祭はわずか10kmしか離れていない京都祇園祭の影響を強く受け、囃子も全国では亀岡と伊賀上野の三つしかない京都直系の祇園囃子系統のお囃子であります。
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