判治さんの投稿写真
愛知県蒲郡市三谷
三谷祭
今秋、三谷祭に行ってきた。元禄9年当時、三谷村庄屋・佐左衛門によって創始された三谷祭。
山車は祭典発足当時から曳かれていたか分からないが、何度か造り直されている。
現在曳かれている山車は、上区「剣の山車」昭和10年、中区「花の山車」明治26年、北区「三蓋傘の山車」大正10年、西区「恵比寿の山車」大正5年、新造されたり、先代の山車を大改修されたものであるが、いずれも彩色彫刻の施された絢爛豪華な山車である。
現在、大勢の現物客で賑わっている三谷祭であるが、祭典中止の話が出ていた時期もあった。
昭和35年、海岸埋立工事(伊勢湾台風「昭和34年」の影響)により、海中曳行が中止、そして昭和30年代以降の若者の祭典参加減少に伴い祭典続行が難しくなってきて、三谷祭廃止の話しも出てきた。けれども地元住民の強い存続意識に加えて「郷土文化の向上に資するため」を中心に掲げた保存運動が発足し、現在に至り、平成9年には海中曳行が復活される。
祭典見学に行って驚くのは、祭典運行の意気込みもあるが、見物客に対する町の商店や祭典関係者(青年)の接待である。
酒類や食事の大判振舞。特に厄年にあたる青年達が経費を積み立てて神社境内で酒とうどん等を振る舞っている姿には感心しきりであった。
絢爛豪華な山車の曳行、その途中で繰り広げられる出し物を見ているだけでも楽しむことができたが、祭典行事を厳格に遂行する青年達の姿と見物客への心からの接待は、強く心を打たれた1日であった。
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祭典内容には、竹内尚武先生著書「三谷祭」(前後編)を参考にさせていただきました。 |
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上区「剣山車」
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西区「恵比寿山車」
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北区「三蓋傘山車」
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中区「花の山車」
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松区「弁天堂」
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北区「お鯛車」
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北区「宝船」
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「くぐり太鼓」
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「天狗」
「神子舞」(みこまい)の可愛い稚児たち
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「獅子神楽」
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上区「剣山車」、北区「三蓋傘山車」、中区「花山車」
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神船「若宮丸」東区山車
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海中渡御/中区「花の山車」
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海中渡御/西区「恵比寿の山車」
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各区ごとの奉納
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北区「七福神」
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東区「子踊り」
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西区/奴による「日傘」踊り(大名行列)
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西区/奴による「御箱」(大名行列)
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上区「そさのおの舞」
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松区「くぐり太鼓」
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中区「連獅子」
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割烹着姿で「うどん」の振る舞いをする女性たち |
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