エルクの出自に関する諸考察(殆ど捏造)


エルクの出自についてはいまいちわからないことが多い。

判明することといえばプリシラEDから爵位を持つ身分ではないこと。そしてルイーズ支援Bからおそらく愛情に対して非常に不器用になってしまう育ち方をしてきたこと。そしてニノ支援Aから幼い頃から本ばかりを読めるような環境だったこと。それくらいしかない。

またキャラクターズという本のセシリアの記述からしてエルクはどうやら魔道軍将になったらしい。このキャラクターズという本はどういう訳だか誤植が多いし、それにどこにも「公式・任天堂完全監修」などといった意味合いの事は一切書いていない集英社出版の本である。
 だから正直言ってどこまで信用に足るか甚だ疑問なのだが、このサイトではセシリアの記述は一応信用することにしよう。

さて爵位を持たない身分からすれば、魔道軍将になるのは結構凄いことではないか?

話は変わるがトラ7のイリオスは平民コンプレックスのあるマージナイトだった。どこかでコレに関する筋の通った設定があったっけ。曰く、彼は裕福な商家の子供で、身分こそ無かったが士官学校に通わせるお金はあった。といったもの。公式がどうかは知らないが面白い考え方ではないだろうか。

ではエルクの場合はどうだろうか。

エルクはエトルリアの大貴族リグレ公パントの弟子だ。しかしパントはエトルリアみたいな上流階級が気位の高い国には珍しいタイプだから、大貴族の弟子だからどうこうとはいえないな・・・。

パントの性格ならそれこそナバタ砂漠でうろうろしていた竜の子でも拾ってきそうである。他にも身分を偽って旅した貧村でたまたま埋もれていた才能を見つけ出す事もやりそうだし、ニノみたいな境遇の子でも受け入れそうだ。ED後何年間かリグレで暮らすエルニノ二次創作ってあるよね。 それに封印の話だけどディークも受け入れたはず。

故にパント自身は判断材料になりえない。

さてリグレ家の方々は出自なんか気にも留めないだろうが、しかしエトルリアという国自体はどうだろう。パント個人の弟子の出自に関しては口は出せないだろうが、魔道軍将にするのは自国の貴族に限りそうなんだけれど。いかにも気位高そうな国だもの。
 ディークだってリグレ家のお抱え剣闘士であり、実質的には違うとはいえあくまで使用人扱いだったらしいから。

エルクは魔道軍将パントの弟子であるし、もしかしたら事実上後継者扱いかもしれない。でも果たしてあのエトルリアが全くの市井の出を軍将にするのだろうか・・・。

****

ちょっと思ったんだけど、エルクって爵位を持っていないだけで直接的な記述で平民の出身とか身分か低いとか言われたことはないよね?

そのことを踏まえ、こういうシナリオはどうだろうか。注:オリジナル要素満載。しかも無駄に長い。

予想:

あるエトルリアの貴族の城。この家系は代々武闘派の軍人であり、城付きの近衛騎士団長はワレスみたいなタイプであった。

しかしこの家の三男であるエルク坊ちゃんだけは違っていたのだ。エルクはまだ10歳に満たないうちから王立図書館に入り浸るような子供だったと言う。

いくら嫡子ではないとはいえ軍人家系の男子がこれではいけない。と思った近衛騎士団長のワレス(仮)はどんな兵士でも10日でムキムキになれる兵士強化マニュアルを、まだ12歳のエルクに課したのだ。

真面目なエルクは忠実に実行しようと努力したが、いかんせん訓練された大人の兵士ですら実行不可能な鬼マニュアル。 エルクは森の中ですっかりバテてしまい、しばらく森に住む精霊相手にグチっていた。

エルクの周りには生まれつき精霊が存在するのが当たり前であったが、しかしそれは彼と乳母を初めとする極一部の者だけの秘密だった。エルクは聡い子供であった為、この能力はこの家系にふさわしくないとは理解できていたのだ。

しかし助けにきた部下の一人に精霊とお話をしているところを発見されてしまう。これが全くの市井の少年だったらば気味悪がられ、あるいは排除されたかもしれない。

しかしここは魔道軍をかかえるエトルリアであり、部下はそこの武人である。「エルク坊ちゃんには理魔道の才能がお有りです!」のニュースは瞬く間に城中に広がったという。

自分はこの家にふさわしくないと卑屈になっていたエルクの思いに反して親兄弟の喜びようといったらなかった。

エトルリアは魔道軍をかかえているが、そもそも魔道兵自体の数は多くない。古代魔法である闇使いよりは容易だが、それでも精霊を操るにはやはり特殊な才能が必要とされる。

故にこの家には魔道軍には縁がなかった。そう今までは・・・。エルクの能力を知った後の一家は「エルクに本格的な魔道の教育を施して、魔道軍に入隊させよう!」とすっかり意気込んでいた。

そうしてエルクをパントに紹介させたのだ。しかしパントにとってはそういった申し入れはいつものことであったし、この家の上昇志向も容易に感じ取れた。

しかしパントはエルク自身が気に入ったのだろう。住み込みの弟子にすることを承諾したという。

エルクをリグレ家に送り出す日はあいにく雪模様であった。しかし送り出す側は寂しさを紛らわせるためか、はたまたエルクが立派な魔道士になってくれるかもしれないという期待からか、異様にテンションが高かったと伝えられている。

ようするにエルクは嫡男ではなくて親も健在だから爵位を持っていなかったという話なんだけれども、こんなに長くなるとは思わなかった。
 しかも結局パントがエルクを弟子にした理由にはなっていない。パントだったら色んな貴族から弟子入りの話がいくらでも舞い込んできそうだから、わざわざエルクを選ぶからには充分な理由があると思うから。

まあ、もう別に全くの市井の出でもいいかもね。パントにたまたま見出してもらったんでしょう。

そういえばエルクは孤児だったのではないかという説がある。まあパントだったらどんな出自でも(以下省略)

それだけならまだしも、エルクはニノの生き残った双子の弟ではないかと言う説もある。

****

・・・・・いやいやいや、あの支援は弟が姉に話しかける内容ではないだろう。年齢だって違うではないが。そりゃ誕生日が正確にわかる出自ではないからそれぞれ数ヶ月づつ上下にずれているのかもしれないが。

それにペンダントの肖像画である程度のことはわかるだろうよ。だいぶ勘弁して欲しい説だよおい。



烈火トップページへ インデックス