エルクとニノとジャファルと


ジャファルとニノは登場が遅いので殆ど気にしていなかったキャラだが、実はエルクと結構ただならぬ関係があると聞いて俄然興味がわいた。ここではそんなジャファルとニノを主にカップリングの観点から話をします。

1.ジャファル×ニノとエルク×ニノについて

ジャファルとエルクは境遇などは全然違うキャラだが、レイの性格を見る限りどっちが父親でも問題ないorどっちも違うような気がするのが不思議。 具体的にどことは言えないがジャファルとエルクは少し似ているような気がしないでもない。境遇は全然違うんだけどね・・・。

「どちらもレイの父親候補だから似ていると思うのかな?」とも考えたが、でも個人的にレイはニノ単独エンド前提で烈火自軍キャラとはまるで関係ない人の子供のような気もする。

ニノは単独エンドが一番平和だよね・・・。

しかし共に苦境を乗り越えたジャファルと局地戦で出会ったエルクが、同じ「結婚相手」のフィールドに立つことができるのが人生の面白さだ。お約束の美学か意外性の追及か。もしくは平和な単独エンドか。

余談だが筆者はジャファル×ニノを最初はよくある「裏の世界に身を置くオッサンと重いものを背負うが無垢な少女」の組み合わせだと思っていた。

だから正直言って最初この2人は擬似親子的でありカップリングにしたら犯罪じゃないかと思った。でもジャファルは孤児だったのを拾われた設定と大胆なヘソ出しルックからいってまだ17,8歳かもしれない。なら大丈夫だな、うん。

どうでも良いことなんだが「ジャファル」って発音しにくくないか?筆者はいつも「ジャッファル」と言ってしまうんだけれども。


2.ジャファニノとエルニノのペアEDについて

前回ニノは単独エンドが一番平和と書いたが、ペアEDでも思うところはある。ちなみにそれぞれのペアEDは以下の通り。

ジャファルEDの場合

魔道の申し子 ニノ & かつての死神 ジャファル

 戦いの後2人は結ばれ、双子の男の子を授かる。
 それから数年間、フェレ領でつつましく暮らすが、
 【黒い牙】残党の首を狙う賞金稼ぎに見つかってしまう。
 家族の身を案じたジャファルは姿を消し、彼を探すため
 ニノもまた旅立つが、その後の消息は不明である。

エルクEDの場合

英知の魔道士 エルク & 魔道の申し子 ニノ

 戦いの後2人は結ばれ、双子の男の子を授かる。
 それから数年間、フェレ領でつつましく暮らすが、
 【黒い牙】残党の首を狙う賞金稼ぎに見つかってしまう。
 家族の身を案じたニノは姿を消し、彼女を捜すため
 エルクもまた旅立つが、その後の消息は不明である。

個人的な話だがエルクEDをゲームで見た筆者はアドバンスを持ちながらひっくり返りそうになった。
 ある程度フラグが立っているジャファルはまだしも、局地戦で出会ってそんな長い事一緒にいたわけじゃないエルクといきなりコレはないだろう。何かもう色んなものをすっ飛ばしているだろう。

それはそれとして、この2つの文章は一見すると名前以外全く一緒だがよく考えるとだいぶ違う。まず何より夫の身分が違う。
 ジャファルはかつての死神だから賞金稼ぎに追われるEDというのはまあ何と言うかアレとして、エルクは魔道軍将の地位を蹴ってまでニノとフェレ領で暮らすことを選んだ表世界の人だから(エルク。お前はジョン・レノンか)

そしてジャファルEDだったらばニノは最後まで受け身体質の悲劇の女性だ。赤ん坊の頃から不幸続きで、せっかく家庭を手に入れたのに元裏世界の住人の夫が賞金稼ぎに狙われ姿を消してしまう。そんな夫を追い彼女もまた旅立つ。
 ニノはどこまでも被害者であり、そして哀れな女性であり続ける。

でもエルクEDだったら男女逆転している。ぶっちゃけエルクは表の煌びやかな世界から引き合いが来ても、裏世界から追い掛け回されることは無いキャラである。

エルクEDでは妻であるニノが賞金稼ぎに追われる元裏世界の住人であり、妻の側が家族の為に姿を消す。そして夫のエルクが追いかける為に旅立っている。

エルクEDでのニノは主体性というものが存在している。

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あとがき━━封印の剣の世界では何にせよルゥとレイは孤児なので、単独EDで烈火自軍キャラとはまるで関係ない人を夫にしても彼女は残党狩りに追われる運命なのかもしれない。

烈火世界は封印とはパラレルではないから、悲劇の結末が決定済みのキャラが何人かいるんだよね。そんな彼らの幸せだった時期が垣間見られるのが烈火の剣というゲームなのだろうか。



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