欠陥住宅ができる要因はなぜでしょうか?
その理由は、現在の建物申請手続き及び設計工事監理の現状にあります。
欠陥住宅をなくすためのスライドショ−をこのコーナーの最後に用意しましたが、
その説明に入る前に”設計者””工事監理者”とは、どういった人達なのかということを理解しないといけません。
すぐにでもスライドショ−へいきたい方は、こちらから
”設計者”とは、建物の構造・法規・仕上げ・設備・外構・家具等すべての設計をする人です。
”工事監理者”とは、設計図に伴って現場の建物が、図面通り施工されているか、間違いのない施工が
行われているかといったことを検査注意指導する人です。
建物を建てるときに”確認申請書”といった書類を行政に提出して、その建物が、地域性に適合しているか、
あるいは建物単体として、構造・仕上げ・設備等が諸法令に適合しているかといったことを検査して合格申請書類
を受取ります。今まで家を立てた人に尋ねれば必ずこの書類が残されているはずです。
(これがないケースは、相当ひどいところに仕事を依頼したという場合も)
書類はあってもこの中に記入されている”設計者””工事監理者”の方を知っていなかったり、知っていたにしても、
現場の工事中あるいは、家の設計段階で1度も見たことがないといったケースはかなりあるのではないでしょうか。
自分の一生の買物です。それなのにその建物の良し悪しを左右する”設計者””工事監理者”を知らなかったり、
知っていても1度も打合せにこなかったり現場で見なかったといったことは、大問題なのではないかと思うのです。
よく間違われることがありますので、注意しておきますが、大工さん・工務店・メーカーで行われた仕事でも、
”確認申請書”の”設計者””工事監理者”の欄には、”1級建築士 ○○ ○○”とは書かれていますが、
1番大事なのは、その人が本当にその建物の”設計者””工事監理者”なのかということです。
これは確認申請の書類作成のために書かれている名義かもしれないからです。
今まで家を建てられた方で書類に”1級建築士 ○○ ○○”と書かれていたために、そんなことは知らずに、
私の家は”設計者””工事監理者”は、”1級建築士 ○○ ○○”でしたと思っておられる方も要るかもしれません。
しかし、先ほど述べたように”現場の工事中あるいは、家の設計段階で1度も見たことがない”といったケースでは、
残念ながら”設計者””工事監理者”は、いなかったといわざるおえません。
”設計者””工事監理者”=”大工・工事担当者”では決してないのですから。
(第二面) 建築主等の概要 【1.建築主】 【イ.氏名のフリガナ】 カクニン タロウ 【2.代理者】 【イ.資格】 (一級)建築士(建設大臣)登録第 〇〇〇〇号 【3.設計者】 【イ.資格】 (一級)建築士(建設大臣)登録第 〇〇〇〇号 【4.建築設備に関し意見を聴いた者】 【5.工事監理者】 【イ.資格】 (一級)建築士(建設大臣)登録第 〇〇〇〇号 【6.工事施工者】 【イ.氏名】 〇〇工務店 【7.備考】
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設計工事監理契約といったものをご存知でしょうか?
ある程度設計の打合せ等が進んでここに仕事を依頼してもいいといったところで”設計工事監理契約”を
結びましょう。
その書類の中に、”設計者””工事監理者”といった名前が記入されますので、この名前の方と、直接会って、
この方たちといっしょに仕事をしていって良いか判断するといったことが大事ではないでしょうか。
また、契約を結ぶ前に、その方の経歴及び実績を書類にて閲覧することができます。
提出を申し出て一通り目を通してみるのも良いでしょう。
”設計工事監理契約”と”工事請負契約”とは、まったく違う物です。”工事請負契約”は、工事が行われば、
まず結ぶはずですが、”設計工事監理契約”は、今までほとんど結ばれていないでしょう。
建主の方は、”設計者””工事監理者””工事施工者”といった区別がわからず一緒くたなものと
考えていたでしょうから。
”設計工事監理契約”とはどんなものかというと、
”建築設計・監理業務委託契約書””建築設計・監理業務委託契約約款””建築設計業務委託書”
”建築監理業務委託書”からなり
1.設計及び工事監理の氏名
2.業務内容
3.業務実施期間
4.業務報酬の額及び支払の時期
5.特約業務
6.設計・監理に伴う細かい規則
が記されています。
実際の書類”建築設計・監理業務委託契約書”は、こんな感じです。
”建築設計・監理業務委託契約書”がほしい方は、(コンピューターにWord98.Word2000がインストールされているかた)下記のアイコンをクリックすればWordとして使用できます。
設計監理契約書
約款等のすべての内容を見たい人は、(あくまでWord98.Word2000がインストールされているかた)は、下記アイコンでダウンロードしてください。
ファイルは、LZHで圧縮されていますので、解凍しないと使えません。
ダウンロードサービス
LZHファイルにて圧縮してあります。解凍してから使用して下さい。
解凍ソフトのない方は、こちらから入手願います。私もお世話になっていますフリー解凍ソフトLhasaです。http://www.digitalpad.co.jp/~takechin/
1.第3者に設計・工事監理をしてもらう。
金銭的余裕がない場合でも、”着工時”,”基礎工事中”,”上棟時”,”竣工時”程度の監理ならば、そんなに負担には
ならないはずです。 最低、4回程度は、見てもらうのが良いでしょう。
第3者に見てもらわなければ、本当の意味の安心さは得られません。
2.工事請負契約を結ぶ前に、”設計工事監理契約”を設計・工事監理請負会社と結んで、設計・工事監理の範囲・
金額そして一番大事な誰が設計者・工事監理者になるかを、はっきりさせて、実際にその人とあって話をする。
工務店やメーカーに頼んでも、必ず設計・工事監理はしなければならないもので、サービスではできないはずです。
この部分が玉虫色だと、出来てくる建物も玉虫色になります。
3.早かろうよかろうではない。
建物の場合、早くできればそれでいいというものではありません。いっきに出来上がってしまうよりも、できていく
プロセスを見るのも楽しいではありませんか。