お煎茶


 お茶といえば、栄西禅師が有名で、千利休などにより茶道として武家社会を中心に広められました。

 一方、煎茶は、江戸時代、中国(明)からやって来た隠元禅師によって、多くの中国文化とともにもたらされました。

 その後、売茶翁と呼ばれた月海元昭禅師(高遊外)のがんばりで、一般に普及していき、やがて煎茶道という文化も生まれました。

 こうしたことから、宇治の黄檗山内には、全日本煎茶道連盟の本部が置かれ、毎年初夏の頃には、全国39の流派が集まる全日本煎茶道大会が催されます。

 黄檗宗に伝わる精進料理は「普く大衆に茶を施す」という意味を持ち、その名も「普茶料理」といいます。煎茶と黄檗文化は、それほど深い関係にあります。

 余談ですが、当庵の近くには、いくつかの美味しいお菓子屋さんがあって、お茶菓子には困りません。もう一杯いただきたくなります。




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