(柿田川)

富士とその裾野に降った雨や雪は、
大きな地下川となって流れ下り、静岡
県駿東郡清水町の、国道一号線脇に
忽然として湧き出す。水量は105〜
110万トン/日。弱アルカリ性で、適度
のミネラルを含み水質は良好。水温は
通年15℃である。
飲料水として、清水町と近隣地域、遠
くは熱海市にまで供給されている。
泉は、市街地にありながら鬱蒼とした
広葉樹林に囲まれ、霊水湧き上がる
別世界だ。清澄な流れには、アマゴや
アユが群れ、「水中花」ミシマバイカモ
の白い花が揺れる。
水辺には、「深山幽谷の鳥」ヤマセミ
や、「生きる宝石」カワセミが舞い、ア
オハダトンボが金緑色の翅を光らせ
る。そして、夏の夜は、ゲンジボタル
のほのかな光が乱れ飛ぶ。
この豊かな水と自然を守るため、「柿
田川みどりのトラスト」は、広く基金を
集め、土地の買取や水源地の植林、
水量・水質の継続的な調査など、粘り
強い活動を行ってきた。

命の泉を守り、
  子々孫々にまで残したい。
        柿田の泉守(いずみもり)

     「柿田川みどりトラスト」
      オフィシャルサイト 入り口

冬の朝霧と富士

教材園

↑ナガエミクリ    ↓水量調査

柿田の泉
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