■礼拝堂
   
現会堂は1995年に献堂されました。 木材をふんだんに使用し、質素で明るい雰囲気の礼拝堂になりました。天井が高いため、音響もよく、時々コンサートホールとしても使われています。長椅子は会堂新築後もそのまま使用していましたが、老朽化のため2009年に新調されました。
 なお、礼拝堂は保育園の礼拝や集会などにも使われています。
     
 ■親子室 
   
親子室は礼拝堂後ろに設置されています。畳敷きで、約4畳半ほどの広さがあります。ガラスで仕切られていますが、音響設備と空調が完備されていますので、小さなお子様とご一緒でも安心して礼拝に参加していただけます。おもちゃや絵本もご自由にお使いください。もちろん、礼拝堂でご一緒に礼拝に参加していただいても構いません。
     
 ■ステンドグラス 
   
会堂外壁の正面にあります。左上から時計回りに、聖霊を表わす鳩、キリストを表わす小羊、平和を表わす鳩、キリストを表わす魚がはめ込まれています。なぜキリストが魚で表わされるようになったかというと、古代ローマ時代に迫害されたクリスチャンたちが、キリストの代わりに暗号として魚(イクトゥス)をシンボルとしたからです。魚(イクトゥス)はギリシア語でイエス、キリスト、神の、子、救世主の頭文字を並べたものです。
     
■平和の鐘 
   
教会を外から見て一際目立つのが十字架の塔と平和の鐘です。
 太平洋戦争末期、静岡一番町教会は静岡大空襲によって会堂を失い、主任牧師であった寺尾彰牧師の妻と5人の幼子も焼死しました。同じ日に複数の教会員が亡くなっています。
 また、戦争中ガダルカナル島に赴いた教会員がいました。この島で多くの人が戦死しましたが、実際は戦死者よりも餓死者が多かったといわれています。そのような悲惨な戦場から帰還した教会員は「2度と戦争を起こしてはならない」と堅く心に決めたそうです。
 神の創造された命を踏みにじる戦争の記憶を深く刻み込んだ静岡一番町教会は、平和の大切さ、戦争の愚かさを伝えるため、毎回礼拝の前に鐘を鳴らしています。