魅力の民謡“おばば”             へ戻る     
民謡“おばば”は、天正の頃、揖斐城主堀池備中守の姉・まさが上善明寺の春淨の許へ嫁ぎ、めでたく初男子を出産したそのお祝いとして、祝酒と笛太鼓を持って老母が嫁の在所へねぎらいに行ったことから、この唄が生まれた。・・・・・・という説が残っています。

民謡「おばば」発祥の地 碑そばの説明板には次の歌詞が書かれています。
お婆々どこへ行きゃるナーナーナー
お婆々どこへ行きゃるナ
三升樽さげてソーラバエ
ヒュルヒュルヒュードンドン
嫁の在所へナーナーナー
嫁の在所へナ
ささ孫抱きにソーラバエ
ヒュルヒュルヒュードンドン

そのメロディーは、チェロ奏者
“ともやん”さんの『無伴奏チェロで弾く日本民謡』のサイトで、譜面とチェロ演奏を載せておられるので、以下にご紹介します。 野ばら社から出版されている「民謡 日本の風土と魂の鼓動」に基づきチェロ用に転調したものだそうです。

ともやん さんのサイトから“民謡 おばば”
私 [ともやんさんではなく、私] が教わってきた(覚えてきた)旋律と違った、とても正調っぽい新鮮な旋律に感じました。 
ちなみに、歌の出だしの「おばば…」は、私の覚えている旋律は、シ−ミ−シ…ですが、−ミ−…になっています。
さらに、「さんじょうだる さーげて…」は、私の覚えているのは、ラ−シ−ド−ミ シ−ラ−ファ#−ファ#…ですが、ラ−シ−ド− シ−−ファ#−ファ#…になっています。 
この演奏が“正調”だとすると、揖斐祭りの時などに歌われている旋律は、音程が取りやすく、威勢の良さが出るように、変化してきたものでしょうか。
   なお、民謡「おばば」の発祥と伝搬 という学術論文が、聖徳学園女子短期大学から出されていますのでご紹介します。
   リンク先の「プレビュー」をクリックして、pdfファイルをご覧下さい。
 
                                                                    へ戻る