IGMA Guild School 2001
スクール5日目(クラス3日目)


今日はディナーで楽しみにしていたロブスター祭りがあるので、キャンパスの芝の上にはテントやテーブルがすでに搬入されている。が、残念ながら朝からあいにくの小雨模様。
気温は思ったより肌寒くはない。一応ハワイで長袖ものを買い込んできたがそれほどでもなかった(去年は寒かったらしい。)
朝食に行くとダイニングの入り口にあるIGMAの事務方のメッセージボード皆が覗き込んでいた。
昨日のサイレントオークションの結果が張り出してあるのだ。
私の和風ルームボックスはいくらで落札されたのだろうか?。この作品はイーストコースでは始めてのお披露目、あまり理解されないかなと不安だったがけっこう高額で落札されたので嬉しかった。落札した人(マリオンと書いてある)はまったく知らない人だ。実はオークション前にはクラスや近所の人に見せて入札頼むとPRしてたので、その誰でもない未知の人が私の作品を欲しがってくれたのかと思うと嬉しかった。

朝食には持参の味噌汁とマグラーメンを食べて一日を乗り切ることにしているので、その他にゆで卵とりんごとオレンジジュースが私の定食になっている。食後、本日分のサイレントオークションを見て、ためしに入札してみる。今日も私は小物を提供しているので、誰がいくらで落札してくれるのか明日が楽しみ。落札価格は結構皆低い所を狙っているので興味津々。

今日はライブオークションもありスカラー生徒は手伝いをしなくてはならない。競売品をお盆にのせて各テーブルをまわるのだが、南アのジャネットが言うには、以前スカラー生徒がお盆から作品を落としてパーツがとれてしまい、それきり小さすぎて見つからなかったなそうだと、縁起でもないことを言うので、プレッシャー。
その後VIPルームでホステス(といっても酌をするわけではないが)もしなければならず、忙しい一日なのだ。
疲れと寝不足がちょっと頭がぼーとさせている。


★☆ イス(3日目) ★☆ プリミティブなプロセスにびっくり。  
今日はステインを塗るんだけど、あんなにサンディングしたつもりでもやっぱり、のりあとがあちこちに。この工程にになると個人差がでてきて、まだ溝引きをしている人もいる。私と、3倍速マージ、その相方(スー)そしてオランダの小朝と早組み4人がこの工程に入った。
塗りが乾くまでもうひとつを作りなさいとキットをくれたけど、一つ目もちゃんとフィニッシュできるかわからないのに、2つ目に挑戦するのは気が進まない。乾燥している間に次の工程(布張り)準備をしたいと申し出たら、トリムのこよりを作るのを教えてくれた。
刺繍糸を4本でこよるのだけど、これがアット驚くプリミティブな方法でびっくら。ハンガーに糸をつるし、もうひとつのハンガーを錘にしてくるくるまわすというもの。
思わず写真を撮ったら、3倍速マージがこの写真見せてもいったい何やってるのか想像つかないよね。と2秒くらいで言い切った 「まったく そのとおりでごんす」。


これがそのビックラ。糸は細くて見えないが


家具を乾かすために窓際にもっていったら、大きなキャンピングカーが停まっているのが見えた。バスより大きなもので皆がロックスターでも来てるんかねと噂していた。誰のなんだろう。

ランチタイム。いつも長い列ができるのはサンドイッチで、温かい料理なら待たずにもうひとつの列に並べばよい。
ピザとか何かわけのわからないものを皿にとって、オレンジジュースに今日はアップルジュースを少しブレンド。スープがあるのも今日気が付いた。パンを焼くのは面倒なので、ついぞ食べなかった。
デザート棚の方には今日もまたチーズケーキやドーナツ。アイスクリームが。ついつい2回も往復してしまう。
同じテーブルのスエーデンのマリアとしばし歓談。近所の部屋だった。とても日本に興味があるようで、スエーデンにも日本の友人がいるようだ。「私も入札したけど及ばなかったわ、きょうもチャレンジするわね」と私のミニチュアに一票を投じてくれた。
食後に事務方の前を通ると、ちょうど私のミニチュアを引き取っている人が・・・「あなたがマリオンね、どうもありがとう」といって記念に一緒に写真をとる。聞けば「私お昼に入札したんだけど、これが気に入ってディナーのときにもう一度入札し直したのよ」と嬉しいことを言ってくれる。「あなたは西海岸初のクライアントよ。ありがとうマリオン。」と再びお礼のべ、おもわず後姿に向かって手を合わせた。



マリオンありがとう 落札してくれた私の作品と

★☆メタル(3日目)★☆
メタルは今日もサンディングが続くが、終わった人からソルダリング(はんだ付け)、柄の部分に金属片を重ねて厚くし、切り出していく。先生のまわりに集まってワクワク。ソルダリング前にどのくらい磨けばいいのか見せてもらうと、総務課長代理曰く、「おれは昨日の夜2時間半もサンディングしてたんだから」とちょっと自慢げに言うので「え〜そんなにしなくちゃいけないの」と驚嘆の声をあげつつも、 「それで楽しいか?」と心の中でおもわず突っ込みを入れた。
メタルって結構裏作業が大変。それと疲れもでてちょっと弱気。しかも、私は自分のトーチに火が入るのをまだ見ていないので少し不安。安物買っちゃったカナと思っていたのだが、ガスをいれて火がつくと・・・どうやら先生のと同じ炎ができるので一安心。まあ、メタルは今回限りとしても、このトーチはクリームブリュレには使えるかもしれない。
アラン先生が去年メタルスミスのコンベンションで日本の刀鍛冶のデモンストレーションを見た話をしてくれた。僕らの仕事は真っ黒に汚れるのに、彼ら(日本人)は真っ白な衣装で登場したというのが一番印象に残っているらしい。(日本では鉄に魂を入れるからね。・・・と説明するには10日くらいかかるので突っ込みをやめた。あと5分で次のクラスだし・・・)

★☆ フラワー(3日目)★☆
花のクラスは違うビルなので、もたもたしてると時間がない。あの大きなキャンピングカーの前を通って急ぎ足。

芝の上のテーブルを撤収したところをみると、今夜はダイニングルームでのロブスターフェストになりそうだ。
クラスに駆け込むとまだ前の生徒が残っていて、私の席がなかなか空かない。ここでも個人差が出て、仕上がる人と慎重派がいるようだ。
少しづつそれぞれの個性もわかってきた。イスラエル人Kは、話し方が舌足らずで誰かを思い出させるのだが、それが誰だか思い出せない。こんなとこにもお疲れモードを感じる。
サンドラ先生は小柄でとても華奢だが、しかし発声は力強い。説明の仕方もとてもプロフェッショナルで、さすが人気のクラスだけある。3倍速マージと小朝は前の時間もこのクラスをとっているようで、机の上には他の花も仕上がっていた。


  小朝くんことJoep Suikjer


ロブスターディナー+オープンハウス+VIPルームのことは次ページでご紹介!
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