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吹奏楽の衰退
門池中ブラバン部長(十一年前の肩書き)
先日(1999年10月)、私の所属していた吹奏楽団体の「東静岡管楽合奏団」が解散してしまいました。
また、以前は大編成でコンクールに出場していた中学校や高校でも、小編成に変わった所がいくつもあります。
音楽が嫌いな人が増えたとは思えません。でも、吹奏楽人口が確実に減ってきています。その原因として音楽の多様化が挙げられると思います。音楽を演奏する手段として、吹奏楽器を使わなくても、「ギター」、「ドラム」、「シンセサイザー」のような軽音楽器、つまりバンドで演奏することができます。また、最近になってコンピュータに打ち込んだデーターに基づいてデジタル演奏する技術が発達してきたのです。
十年ほど前、コンピューターによる演奏は、ファミリーコンピューター(ファミコンを知らない人は、たまごっち、ゲームウオッチ、インベーダーゲーム思い出してください)の音ようなピコピコ音でした。それが、今ではオーケストラの演奏をコンピューターに打ち込むだけで、たった一人でもできるようになったのです。
ところで、クラッシック・吹奏楽には、バンド演奏や、コンピュータによる演奏に、かなわないものがあるのです。それは和音の音程合わせです。実は、和音の根音(ド)と第三音(ミ)及び第五音(ソ)はそのままではきれいな和音ではないのです。第三音を半音の十三・七%低くし、第五音を半音の五%高くしないと、波長が合わないのです。これは演奏者がそれぞれの耳で聞いて合わせることにより可能となります。
吹奏楽は、このように音と音そして心と心を合わせることにより美しい演奏ができます。こんな吹奏楽が衰退していくのを私は非常に残念に思います。
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