東京(ムーンライトながら利用)編 |
1999.11.16 |
「ついで」なきっかけ
僕にとって9月10日は「苦渋」の選択をする日だった。(ゴロ)
このとき、夏休みのレポートの課題が多くて大変であった。
たとえば、地元の「道」について比較せよとか、「自然を詠む」とかで俳句なりを詠まなくてはならない。まだほかの講義にも課題がある。
けれど、たまには遠くへ出かけたい気持ちもあった。せっかくの休みを意味あるものに使いたい。
たまたま暑中見舞いを出した友達から、来てもいいよとのこと。
夏休み帰省と誕生日で、¥が少し余裕出たことにもきっかけの1つである。
1日目/9月10日(木曜)
とりあえず昼間にムーンライトながらの指定席券だけ買うことにした。これがないと、乗ることができない。当日だったにもかかわらず、無事に手にすることができた。18きっぷの最終有効日だったからかもしれない。
- 半田23:00→(大府)23:25[武豊線(普通)]
- 東京までの往復切符を買い、武豊線の最終便に乗りこむ。意外にも結構人が乗っている。大府でムーンライトながらを待つ。
- (大府)23:54→新橋4:38[東海道本線(快速ムーンライトながら)]
中学生の頃、折り込みチラシで来た時刻表で唯一あって気になっていた快速があった。その長年念願だったムーンナイトながらについに乗る。席を探すと、あれ誰かが寝ている…。どうやら、通勤の人も結構利用しているらしい。仕方がないので検札まで待って、車掌さんに頼んで空けてもらう。ふう、やっと座れた。この電車は特急型車両というだけあって、かなり座りごこちがいい。
2日目/9月11日(金曜)
- しばらくして車内放送も中断。さあ寝ようと思ったら、なんと電気は消されない! しかも、ガタンゴトンは意外と気になる。全然対策を考えていなかった。
沼津で電車は一旦休憩。高校以前はよく来ていた駅だが、真夜中の沼津は初めて。それにしても9月なのに真夜中は意外と冷える。そこで暖かい飲み物と思ったが、当然まだ暑い季節なのであるわけが無い。ようやく、紙コップの自動販売機でココアを買う。その時発車の合図が。あわてて最寄りの車両に。
これがいけなかった。このココア、以外に熱くて持つところが狭い。やっと自分の席にと思ったその時! ばしゃん…。その隣席の方は幸いなことに勘弁してくださって、その後は横浜辺りで降りた。その間気まずかったのは言うまでもない。なにせ全車指定席だから。
- (新橋周辺)
- 新橋も結構人が降りる。連絡を取り、待ち合わせの駅前広場へ。
しばらくして、本人登場。考えてみれば、夏休みには高校の友達には誰とも会えなかったので、卒業以来の再会だった。ここはSL広場だという。あとで気づいたが、日本の鉄道発祥の地だったっけ。この友達は新聞奨学生。新聞配達所の上で暮らしていた。
話ははずみ、本人の好意で「ぷよぷよ」を借りたりもした。しかし、朝から何かするにも寝不足。友達が学校に行っている間に仮眠。
本人は激しい疲れだったようなので、結局そのまま別れ、同じ東京にいる兄に電話をすることにした。
- 新橋→秋葉原[山手線]
- ちょうどパソコンを翌日に買うつもりだという。そこで、あらかじめ秋葉原で下見することにした。
ある店で、なんと(新橋とは別の)高校のときの友達にばったり会った! しかし、すぐには誰だったか思い出せなかった。僕の場合、人の名前をなかなか覚えられないと同時にまた、忘れやすいのである。しかし、さすがにそうは言えないので、適当にごまかすしかなかった。
- 秋葉原→(新宿)→下高井戸[中央線〜京王線]
- 下高井戸で降りて見たものは…! とりあえずこの時点では秘密。
夕食も済み、くつろいでいると、予期もしなかったことが再び! なんと、友達が学校に行く際に預かっていた部屋の鍵をそのまま持って来てしまったのだった! このままでは本人が困ることに。
- 桜上水→(新宿)→新橋(23時頃)[京王線〜中央線〜山手線]
- 結局すぐに新橋に戻る。さすがの都会でもこの時間は電車の本数が少なくなり、終電に間に合うか分からなかった。
3日目/9月12日(土曜)
- (新橋周辺)
- 結局、そのまま友達のところでお世話に。
都会とはいえ、真夜中となると誰も歩いてはいない。本当にビジネス街だ。でもコンビニはやっていて、夜食を買う。こっそりと夜景のきれいなところで食べる。深夜でも眠らない街なんだなあ…。
秋葉原で見つけたという初代ファミコンのゲームもほどほどに(?)、しばしの「仮眠」。
- 朝5時ごろから友達の新聞配達の手伝い。その量なんと300部! 本人は慣れた手つきでテキパキと配る。文部省の近くやNHKの施設にも通ったりした。貴重な体験をさせてもらった。しかし、これは本人にとってはほぼ毎日朝夕のこと。僕にはとてもじゃない。
別れる際、いらないというWindows98をゆずってもらう。そのときは得したなと感じた。旅行後、一時入れたが不安定なため、やめてしまった。これがいらないという理由の1つだったのかもしれない。
- 新橋→秋葉原(10時頃)[中央線(各駅停車)]
- 兄と再合流。ノートパソコンを探す。自分のはこの時点で半年前のWindows95のだが、目の前にあるのはWindows98搭載機ぎっしり…。いろいろと回り、交渉もして、ずっしりな「お持ち帰り」。
僕はというと、誕生日プレゼントとしてカメラの購入。
- 秋葉原→上野[山手線]
- 昼食。サブウェイというファーストフーズ店へ。ここのは結構量が多くて満足。
その後、2人で敬老の日のプレゼントを探したが、適当なものが無く、結局兄にお任せ。アメ横を通ったりもした。
- 上野→(東京)[中央線(各駅停車)]
- ここで別れる。
- (東京)→(国府津)→(熱海)→三島(16時頃)[東海道本線(普通)]
- ひたすら鈍行で帰ることに。うまくいけば乗り換えなしで行くことができる。ところが時間帯が悪かったせいか、何度も乗り換えることになってしまった。
9月13日(日曜)〜14日(月曜)
翌朝、ひたすら睡眠だった。しかも体中が痛い。夜更かしと鈍行帰省が響いたのだろうか。
それでも、今回のもう一つの目的であるレポートのために再び駿河平へ出かける。その際、秋葉原で買った新しいカメラが早速役に立った。
9月15日(火曜)
- 三島→(豊橋)→(大府)→半田[東海道新幹線(こだま)〜東海道本線(新快速)〜武豊線(普通)]
- 帰りはさすがに、翌日に講義が控えていることもあって、新幹線を使った。
こうして、帰省の「ついでに」旅行するという、思いつき企画の幕が開いたのである。少し(?)のトラブルの幕と共に…。
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