| 地球にやさしい地域づくり | 2000.7.7 |
本学生涯学習センターの講座の1つ「地球にやさしい地域づくり」のLA(というより受講生の1人)として参加しました。 その報告書です。
「伸び切ったゴムは元に戻らない」
対応しないと、とり返しのつかないことになってしまう。
「鈍感の悲劇」
熱湯に直接触れるとすぐに気づくが、知らず知らずのうち高温になると、ゆで上がってしまう。環境問題もこれと同じ事が言える。
「今こそ分岐点である。」「関心があるのに行動に移しにくい。」
情報不足であると同時に、周りの目が気になるのが原因のようだ。
地域ぐるみでの取り組みこそ、ゴミ問題を軽減する上で重要だと思った。
ヤクルトの容器は昭和30年代まではビンの容器だったとは驚きだった。しかし、よく考えると当然のことだったはず。
現在では容器にお金を払って捨てているようなもの。
また、栽培した食料をそのまま捨てている(食べ残し)。一方で食べられずに死ぬ人がいることの矛盾。
* 福祉大の卒業生である、「中部リサイクル運動市民の会」のメンバーの人と知り合いになる。学生内で、せっかくなので会を見学させてもらおうということになり、名古屋環境デーの日に行くこととなる。(→番外編)
半田近隣の知多市と東浦町の自治体職員が、それぞれのリサイクルの取り組みを紹介。情報社会科学部の先生が司会で進行。
自治体によって、設備や予算が大きく異なるため、その自治体にあった方法を考えなればならないと思う。
リサイクルさえすれば、商品を買い続けてもいいのか。出したゴミがどのように処理されているのか、市民はもっと知るべきだと思った。 よく考えると確かにリサイクルは進んだが、総量が減っていない。 皮肉なことに、容器包装リサイクル法ができてから、ペットボトルが大量に増えて処理しきれていないそうだ。
全6回を通して、実地講義以外ではこの回が受講生最も少なく、市民のゴミ問題に関する意識が低いと思う。半田市の職員が来ていないのも大変残念というか、悲しいことである。
実際に生ゴミ処理バケツを見た。漬物の匂いというが、馴染みが無いのでちょっと抵抗がある匂い…。しかし、腐った匂いではない。
アスパ専用のバケツがある。
バケツの底に数百mlの液体が溜まった。これは早めに取り出す。そうしないと腐ってしまい、強烈な匂いを発してしまう。従来のバケツではできないために失敗した人が多いという。
この液体が強力な殺菌作用があるらしい。排水溝のぬめりがきれいになるばかりではなく、側溝のどぶまできれいになるとのこと。
生ゴミ処理についての誤解があるという。塩分が高いために、肥料として向かないのではというのである。市販されている「EM菌」というものを使えば、その心配はないらしい。
また、一人暮らしのアパート・マンションでは、堆肥の用途に困るために使えない、という問題もあって普及しづらい。
JAが自治体に生ゴミを資源回収という提案があったが、問題が多く実現できないそうだ。
その公園の一角に名古屋市公会堂がある。この大ホールに来る一般の多くの人達に、ゴミ問題の解決案を出してもらおうということで、付箋紙を渡して書いてもらい、回収・分別といった手伝いをすることに。
お昼は、3人があれこれ考えているうちに、結局コンビニの弁当。温めた弁当用と冷たい飲み物用で袋が2枚になってしまった。持ちにくくなるし、無駄である。「市民の会」の人が見ていたら…。複雑な思い。
ワークショップも体験。普通の会議・討論等では話し手・聞き手と別れて行われる。それに対してワークショップとは、話し手・聞き手が同じ立場で遊び感覚で作業をしながら話題について考えるという手法である。
1階大ホールでは、代表さんを始めとする討論会が終わりかけていた。お笑いのコンビがゴミ問題のコント。地元テレビ局の公開録画もあったようだ。
その後、公園の1コーナーで「市民の会」に関する展示をしている所へ。「市民の会」のメンバーの1人から、「市民の会」のことの説明を聞いた。非常に多様な活動をしている。今年20周年でNPO(特定非営利活動)法人になったそうだ。活動によっては、独立していったメンバーもいるという。しかし、困難の方が多いという。
再び付箋紙仕分けの作業の手伝い。数百人規模の回答があった。「分別を」「教育すべきだ」という意見が多かった。
裏方は大変ということを実感。ちょっと残念だったのは、ワークショップで頑張って作業した作品が一般の人にあまり見てもらわなかったこと。しかし、この積み重ねが大きな動きに繋がっていくのだろう。
* この日については、「市民の会」の雑誌「環境情報誌 E's」第12号40ページに掲載。
「中部リサイクル運動市民の会」協力のもと、ジャスコ半田店で実際にエコショッピングツアー。 まず40分間、2グループに分かれて店内で買い物をする。じっくり調べるため、意外と時間が早く経ってしまう。 目に付いたのがジャスコ自社製品を表す「トップバリュ」。その中でも「共環宣言」なるものがあった。至る所に環境の取り組みについての看板があった。
その後、店の奥にある社員食堂へ案内して頂いた。そこで店長さんからの話を伺う。
「環境にやさしい商品を置くことで他店と差別化と図っている」
「リサイクルされたものを買って頂かないと、作っても仕方が無い」
とのこと。
どうしても非リサイクル商品よりも割高だと買わない。1人暮らしでその気持ちはよく分かる。
それにしても大手スーパーもここまで取り組んでいる所があったとは、正直驚いた。これからはこのような動きが、他店でも見られることを期待したい。
海のゴミって何だろう? 参加者からでたのは、釣り具・流木・空缶・ペットボトルなど…。
意外と思ったのは、籾殻(もみがら)。兼業農家が肥料として使っていないときに強風で海まで飛ばされて、結果的にゴミとなるという。
とにかく想像以上に多いことに驚いた。このゴミを元に微生物大量発生、赤潮発生、のりを始めたとした海産物が駄目になるという。
漁師にとって「利益のないものはすべてゴミ」だそうだ。 ごみでスクリューが止まってしまう。網も駄目になってしまう。 今や「自然物」もごみ…結局は自然破壊によるもの。後日、実際に近くの海を見に行ったが、本当に無数のペットボトルがぷかぷかと浮いていた。
回収したゴミは産業廃棄物として、有償で処分。行政にゴミを買い取ってもらうと助かるのにとのこと。
海はみんなのもの。流域、海には県境、国境が存在しない。
しかし、日本では海岸の管理が4省庁に別れているために責任があいまいになってしまう。
行動するには情報が大切だと改めて実感した。今回の講座は本学生涯学習センターにとって初めての試みだと聞いたが、これからも絶対に必要なものであると思った。
学んだ・知ったことを生活に定着させるのが一番大切で、難しいことだが、少しづつ始めていくべきである。