元服式の由来
◆ 元服とは・・・
昔の成人式のことで、中国では20歳頃、日本では15歳頃に行われました。「元」は首の意味で冠をかぶること、「服」は成人の服を着ることを表します。髪型を変えたり、名前を改めたりすることもありました。女子の元服は、「髪上げ」「まゆはらい」などと呼ばれていました。
我が国では683年(天武天皇11年)に「結髪加冠の制」が定められ、平安中期頃に完成した儀式となります。元服はやがて武家や百姓、町人にも広まり、大人の自覚を促す日本の教育文化として定着しました。武家では冠ではなく烏帽子が用いられ、農村では若者組の加入式を兼ねました。
明治になりますと、断髪令で髪型が変わったことや、伝統文化の軽視から、元服の礼は全く廃せられました。戦後は「成人の日」が制定され、今日に至っています。 |
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