2019年6月9日(日)     北部協働センターにて

第43期 双竜戦 浜松大会     持ち時間:30分+10手5分

  双竜戦は東海支部(東海連珠会)と静岡県支部(浜松連珠会)の両方で予選を行い、優勝者同士で決勝
3番勝負を戦う方式です。名古屋での決勝3番勝負に誰が進出するのか。また、2位までに与えられる来年の
名人戦一次予選参加資格もかかっている重要な大会で、4名から欠場連絡がありましたが、6名が参加して
くれてリーグ戦になりました。珠型交替五珠題数指定打ち、持ち時間30分+10手5分の戦いです。

【1R】公式戦初出場の深田6級が加藤初段に勝ち、上久保二段・みこ5級・深田6級が白星スタート。
【2R】みこ5級が加藤初段に勝ち、上久保二段・みこ5級の2名が2連勝。伊藤6級と深田6級が1勝1敗です。
【3R】連勝対決は上久保二段が勝って、3連勝で単独トップ。みこ5級と深田6級が2勝1敗で追う展開です。
ほこ8級が加藤初段に勝ち、伊藤6級・ほこ8級が1勝2敗。
このあたりで(おやつタイム?)センター事務所から「連珠会に電話が来ています」という内線電話があり、
つないでもらったら東京の佐藤俊一五段でした。趣味の集まりで浜松に来ているとのことで、バスで来て
くれることになりました。
【4R】上久保二段が連勝を4に伸ばしました。2勝1敗同士の対戦は深田6級が勝って3勝1敗で単独2位。
加藤ー伊藤戦は、黒29が手順前後で黒勝ちを逃がし(29の前に31を打てば黒勝ちでした)、白50がトビ三
で次に白に四三がある局面で黒投了。しかし、50のトビ三を止めておけば、白の四三を黒が棒四がノル
局面だったので、投了する局面ではありませんでした。白は50を打ち変えれば黒にトビ四がノッてもノリ
切り(ノリ返し)で白勝ちになる局面でした。「手順前後」で勝ちが消える場合があるので、勝ったと思っても
確認の読みは大事です。伊藤6級が加藤初段に勝って、みこ5級と伊藤6級が2勝2敗。加藤初段は、まさ
かの4連敗です。
【最終5R】有段者同士の対戦は加藤初段が勝って、上久保二段の全勝を阻止しました。深田6級が4勝
1敗として上久保二段と並び、同点決戦に持ち込みました。2勝2敗同士の対戦は、みこ5級が伊藤6級に
勝って、3勝2敗の3位で終了。

【優勝決定戦】握り直して、深田6級が嵐月2題を提示。上久保二段が白番を取って白4で変化。黒5の定石
を5珠に入れず混戦になりました。白40で打ち変えて白勝ちがあり、黒も53で黒勝ちがありましたが、両者
時間を使って大熱戦になりました。黒67からは5回の四追い勝ちがありましたが、69から10手5分に突入
したので、ここは慌てて打たずに針を落として10手5分にして読み直すことも可能でしたが、初めての公式戦
なので全く余裕が無かったのだと思われます。
黒73のミセ手を防いだ白74が4回のフクミ手で、フクミに気づかず75でトビ三を打ったので、76から10手5分
に突入した上久保二段が4回の四追い勝ちを決めて熱戦に終止符が打たれました。黒73で74に先ノビして
から73・75と打てば、以下3回の四追いで黒勝ちでした。同点決戦にふさわしい大熱戦で、両者に拍手を
贈りたいと思います。

順位 氏  名 1R 2R 3R 4R 5R 勝-敗 勝点 決定戦
上久保峰夫二段 ○伊藤 ○深田 ○みこ ○ほこ ●加藤 4−1 4 ○深田
深田 蓮 6級 ○加藤 ●上久保 ○伊藤 ○みこ ○ほこ 4−1 4 ●上久保
み こ   5級 ○ほこ ○加藤 ●上久保 ●深田 ○伊藤 3−2 3
伊藤恒久 6級 ●上久保 ○ほこ ●深田 ○加藤 ●みこ 2−3 2
加藤大介 初段 ●深田 ●みこ ●ほこ ●伊藤 ○上久保 1−4 1
ほ こ   8級 ●みこ ●伊藤 ○加藤 ●上久保 ●深田 1−4 1

↑ 最終5Rの戦い ↑ 同点決戦

上久保二段が双竜戦浜松大会8回目の優勝となりました。決勝3番勝負は7月14日に名古屋で実施され
ますが、上位者が都合で棄権を表明しているため、決勝進出者は調整中です。なお、東海支部予選は、
伊藤忠さんが優勝とのことです。

  今月の昇級
   深田6級→3級に昇級
   伊藤6級→5級に昇級

 ご参加いただいた皆様、有難うございました。
この後、初段二段の頃に東京でライバルだった佐藤五段と丸山七段は、昔話に花が咲きました。