2010年6月13日 北部公民館にて
第34期 双竜戦 浜松大会 持ち時間:30分+10手10分
東海選手権戦の前哨戦となる双竜戦は、東海支部と静岡県支部の両方で予選を行い、
優勝者同士で決勝3番勝負を戦う方式です。
今回から開局規定を名人戦と同じ「題数指定打ち」(珠型五珠題数提示選択打ち)で実施
しましたが、4名が参加してくれて熱戦を展開しました。
【1R】
みき−上久保戦:黒27が両四追いの手で黒29から4回の四追い勝ちを決めました。白が28の
前に四ノビを1つしておけば、長連筋になって黒の四追い勝ちが消滅する局面でした。
高山−釘崎戦:黒が残り2分、白が10手10分となる混戦でしたが、黒が四々禁と気付かずに
打ってしまい、白が指摘して黒負けとなりました。
【2R】
高山−上久保戦:黒15でミセ手からの黒勝ちがあったようでした。白20が好点で黒は防ぎが
難しくなり、黒21が弱かったようで、白22から30までで一気の白勝ちとなりました。
釘崎−みき戦:1Rで勝った同士の大一番は、黒残り2分、白残り4分の激戦となり…黒53から
4回の四追い乗り切りで白投了。実は…黒55が四々でしたが両者とも禁手に気付かずに続行、
対局終了後に指摘されてビックリ!珍しい終局となりました。
ルールブックによると…黒が四々および三々の禁手を打った場合、白が次の手を打つ前に
禁手を指摘・証明すれば白勝ちになります。白が次の手を打ってしまった場合には、後で禁手で
あったことに気づいても無効で、黒はこの時できた四や三を使って五連にしても構いません。
長連禁の場合には…黒が長連を打った後、白が次の手を打ってしまっても、その後の自分の
手番で盤上に残った長連を指摘・証明すれば白勝ちになります。
【3R】
みき−高山戦:白20・22が少し弱かったかもしれません。白28で見落として黒29で四三勝ち。
みき6級が2勝1敗として…もう1局の釘崎−上久保戦で上久保二段が勝てば3人で同点決戦、
という状況でしたが…
釘崎−上久保戦:黒33のトビ三の後の黒35が四追いフクミの好手で、黒41から3回の四追い
勝ちを決めました。
順位 |
氏名・段級 |
1R |
2R |
3R |
勝−敗 |
|
1 |
釘崎道比古3級 |
高○ |
み○ |
上○ |
3−0 |
2 |
みき 6級 |
上○ |
釘● |
高○ |
2−1 |
3 |
上久保峰夫二段 |
み● |
高○ |
釘● |
1−2 |
4 |
高山 明 9級 |
釘● |
上● |
み● |
0−3 |
この結果、釘崎3級が3戦全勝で浜松大会の優勝を決めるとともに、静岡県支部代表として、7月
11日の名古屋での決勝3番勝負に駒を進めました。
釘崎3級とみき6級には、東海選手権戦一次予選の出場権が与えられます。
今月の昇級: |
釘崎3級→2級 |
みき6級→5級 |
高山9級→8級 |
なお、運営は山本靖弘五段・丸山保司六段で、後半に鈴木淳一郎五段が観戦されました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。