2006年11月26日   農村環境改善センターにて

第32期 東海選手権戦 二次予選   持ち時間75分+10手10分
10月の一次予選を通過した
三好八段・宮津五段・丸山
六段の3名に、前期の覇者
で10連覇中の石谷八段が
加わって4名による二次
予選で、決勝進出2名の
座を争います。


写真は、左から
丸山六段・石谷八段・
三好八段・宮津五段
【1R】
丸山-宮津戦は、仮先丸山六段が松月を打ち、宮津五段は白番を選択。雲月のケイマ
止めに戻る白4の強防に対して黒5で変化しての戦いは、丸山六段が勝って一次予選の
雪辱を果たしました。
石谷-三好戦は、仮先石谷八段の瑞星に対して、三好八段は白番を選択。両者譲らず、
78手で満局となりました。

【2R】
三好-宮津戦は、仮先宮津五段が嵐月を打ち、三好八段は黒番を選択。白4で「近江の
お兼」と呼ばれる強防からの戦いは、三好八段が黒勝ちして、こちらも一次予選の雪辱を
果たしました。
石谷-丸山戦は、仮先石谷八段の瑞星に対して、丸山六段は白番を選択。一瞬のスキを
ついて石谷八段が追い勝ちを決め、55手で黒勝ちしました。

2Rを終わり…石谷・三好両八段が1勝1分、丸山六段が1勝1敗です。2敗の宮津五段は、
残念ながら決勝進出の可能性がなくなりました。
最終3Rの三好-丸山戦が大一番となりました。勝った方が決勝進出で、満局なら三好八段
が決勝進出。さらに、石谷-宮津戦で宮津五段が勝った場合には、三好八段と丸山六段の
どちらかが石谷八段と2位決定戦の可能性もある、というのが試合前の状況でした。

【3R】
石谷-宮津戦は、仮先宮津五段が残月を打ち、石谷八段は黒番を選択。山月雲月共通形
での戦いを黒勝ちして、石谷八段が2勝1分として決勝進出を決めました。
多彩な作戦を披露して健闘した宮津五段、今回は勝ち運に恵まれませんでしたが、87歳に
してなお進化しておられるように感じます。
注目の三好-丸山戦、仮先丸山六段の松月に対して、三好八段は黒番を選択。白6で変化
しての戦いは、黒の圧勝かと思われましたが…白が混戦に持ち込みました。白は序盤で
長考して時間を使い過ぎたのが災いして、勝負所で時間に追われて勝ち切れず、118手で
満局となりました。3時間半に及ぶ一戦の終局は6時10分頃だったでしょうか。
この結果、決勝進出2枚目の切符を三好八段が獲得しました。
石谷八段と三好八段による決勝3番勝負は、2月25日に実施されます。

順位 氏 名   段 1R 2R 3R 勝-敗-分 勝点 決勝へ
石谷信一 八段 △三 ○丸 ○宮 2−0−1 2.5
三好丈夫 八段 △石 ○宮 △丸 1−0−2 2.0
丸山保司 六段 ○宮 ●石 △三 1−1−1 1.5
宮津五一 五段 ●丸 ●三 ●石 0−3−0

月例会

 午後は浜松連珠会の月例会を併催しました。
参加者は小川ヒロ8級・釘崎道比古7級・上久保峰夫3級・山本靖弘五段で、勉強会を
実施しました。