2006年1月15日     北部公民館にて

第30期青雲戦 浜松大会(持ち時間30分+10手10分)

 2003年7月の第27期双竜戦より県外からの参加もOKとしており、今回は、関西から
賀茂四格と小澤二段が遠征してくれて盛り上げてくれました。
 賀茂四格は昨年のA級棋士で浜松には初めての参戦。小澤二段は昨年7月の浜松
アマ大会に続いて2度目の浜松参戦です。

1R、小澤−山本戦は小澤二段が山月で黒勝ちしました。
小出−賀茂戦は疎星から両者10手10分に突入する大熱戦となりました…
         

仮先黒 三段

小出守宏
白四格 賀茂  雪
黒39にて白時間切れ負け
(5→12)

黒11・13の先手策に対して白は
早くも22から10手10分に突入。
黒も29から10手10分となりました。
黒が下辺で勝ち切るかどうかという
局面が白30の四追いフクミで一変。
逆に白の方が勝ち切るかと思われ
ましたが…。
35までの局面で以下白が四追いで
四々禁にキメる手順は、黒の四ノリ
を読み落としており、39の両四追い
に白は防ぎが無く、時計の針が
落ちました。

2R、賀茂四格は山本三段に恒星で黒勝ち。
小澤二段は小出三段に残月で黒勝ちして2連勝です。

3R、小出三段が山本三段に斜月で白勝ちして2勝1敗で終了。
関西勢同士の賀茂−小澤戦は疎星から両者10手10分となる大熱戦となり、賀茂四格が
黒勝ちしました。
この結果、3人が2勝1敗で並んだので、決定戦に突入しました。
時間の関係もあり、準決勝・決勝で決着をつけることになり、抽選の結果小澤二段が
当たり、準決勝は小出−賀茂戦となりました。

準決勝、持ち時間を20分+10手5分に短縮しての戦い。賀茂四格の嵐月に対して小出
三段は黒番を選択。白4で「近江のお兼」と呼ばれる強防の戦いとなり、34手で長連禁が
決定的となり小出三段無念の投了。賀茂四格は1R 敗戦のリベンジを果たしました。

決勝は関西勢同士の対決となりました。持ち時間は同じく20分+10手5分。珠型は疎星。
北部公民館は第3日曜のみ午後5時までなので、もしも満局になったら…と心配している
うちに早めの終局となり、賀茂四格が黒勝ちして青雲戦浜松大会の優勝を決めました。


順位 氏  名 1R 2R 3R 勝−敗 準決 決勝
賀茂 雪 四格(滋賀) ●小出 ○山本 ○小澤 2−1 ○小出 ○小澤
小澤哲史二段(京都) ○山本 ○小出 ●賀茂 2−1 ●賀茂
小出守宏三段(浜松) ○賀茂 ●小澤 ○山本 2−1 ●賀茂
山本福恵三段(浜松) ●小澤 ●賀茂 ●小出 0−3

2R、左は終局直後? 決勝、左:賀茂四格、右:小澤二段

 東海支部予選を制した埜口二段との決勝3番勝負(3月の予定)には、県内1位の小出
三段が進出。運営・観戦は山本靖弘五段・宮津五一五段・鈴木淳一郎五段・丸山保司
六段でした。ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。賀茂さんと小澤さん、遠いところ
本当に有難うございました。