ワカメ採り     The 食    ワカメの刺身
 1月9日(日)8時に待ち合わせ。二人でカレイを狙いましたが、水温が高いのかカレイの姿は見ることができませんでした。浜名湖3番鉄橋下で幸先良く第1投目からアタリがあって胸躍りましたが、フグが鳴きながら揚がってきて、がっかり。「今度こそ!」と振り出してもまたもやフグ。ギザギザの歯痕をハリスに残して鉤が有りません。
 フグの捕食の様子を水槽実験で確かめると、フグは水中をせわしなく動き回り餌の蛇虫を見付けるとすっ飛んできて蛇虫の真ん中辺りをパクリとやります。強力な歯で何でも食べてしまいますから、大きな石蟹でも一緒の水槽に間違って入れたなら翌日には石蟹は無惨にも殻だけにさせられてしまいます。フグは環境の変化にも強くてどの魚よりもタフです。何処でもどんな時にもフグにお目に掛かるのはその為でしょう。
 その後もフグに仕掛けを連続して切られやむなく1番澪筋舞阪漁港前のカケ上がりへと向かいました。3番澪筋で糸を垂れる釣り人の様子を伺い、新弁天南を通って早朝の景色に目を奪われながらのんびりと移動です。舞
阪漁港前は潮目も良く、はっきりとしたカケ上がりが広がっています。これならばと元気が出て青蛇虫を房掛けして投げ、転がしてカケ上がりに仕掛けを止めました。1匹位と思いましたが全く魚信は無く、1番鉄橋下に再移動しました。
 1番鉄橋下も全く駄目で、カワウの大群を見ながらのワカメ採りとあいなった訳です。今年は不作でなかなかワカメのいいのが見つかりません。豊作の時は昆布の様なワカメが採れるのですが、今年は本当に小振りです。元々浜名湖にはワカメは生息せず人為的に10年程前から移植されたものです。しかし生産が採算に合わず放棄され、そこから派生したワカメが湖南一帯に広がっていったのです。近年ワカメに着目する釣り人が増え、道具を用いて根こそぎ採っていってしまう光景が目につき始めました。その為、生息数が激減してきているのです。釣り人の適性として”環境保全への理解・協力”は必須事項となるでしょう。ワカメの根の部分は再度海底に着床させる為に切り取り、その場に置いてくることは釣り人のマナーでありルールでもあります。私たちもきっちりマナーを守って、刺身にする分だけ切り取って少しだけ持ち帰りました。

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