八兵衛ノ瀬南端         

 

 

 

 

 平成12年からアサリをまいて定着を図っていた八兵衛ノ瀬は、8年ぶりにアサリ堀りが再開されました。賑やかな湖上となって、楽しい真夏の昼間の釣行にもってこいのポイントとなっています。小物でもいいから数を揚げたいと言う時、友達を気持ちよく接待してあげたいと言う時、この八兵衛ノ瀬南端をお勧めします。この瀬の南端は、地元の漁師さん推薦のキスの好ポイントとなっていて、裏切らない結果は楽しい思い出として長く心に残ります。
 浜名湖には数多くのキスのポイントがあります。この八兵衛ノ瀬南端は何が良いかと言うと、今切れに近いその位置の良さをまず挙げることができます。弁天周辺の海水浴場やホテル群、浜名大橋といったものを背景にのんびりとした休日を味わうには最適の場所です。湖底の砂は極めて良質でネガカリをほとんど見せません。流れ藻も上げ潮時はもちろんの事、下げ潮時にも余り姿を見せません。よって、キスを誘うサビキ釣法にありがちな仕掛けにまつわるトラブルはほとんど発生しません。
 調査によると潮流は瀬の南端を下図のように南に長く遠浅とし、浚渫された西の急なカケアガリとは対照的な様相を示しています。カケアガリは昼間には以外と魚影が少なく期待外れとなりますが、良質な砂の広がる広い2.5mの遠浅部は小物のよき生息地となっています。写真のようなまず目時には、上げ潮・下げ潮に関わらず、キス・マダイ・ヒイラギと言った小物の入れ食い状態がしばしば見られます。青ジャムシを半分に切り、針先をしっかりと出すように真っ直ぐに針に付け垂らします。小物狙いでは餌付けを丁寧にします。リール竿で遠投しゆっくりとサビいてくればほとんど間違いなくアタリがあって、多くの場合そのまま魚が竿に乗ります。釣りを始めてまだ日の浅いビギナーとなら、思い出作りの場所として最高でしょう。
 しかし、このポイントは長居するところではありません。新居澪筋と三番澪筋の間に投錨するわけですので、新居澪筋の大型漁船の出入りと、三番澪筋の通過する遊漁船が少々気になります。目前の船溜まりにも小型船の出入りがあります。下手に錨を降ろせば怒鳴られますので、以外と狭いポイントに閉じ込められ細かな移動の融通が利きません。魚影が薄くなってきたら、他のポイントへと移動するのがいいと思います。ビギナーを乗船させているのなら、昼時には弁天赤鳥居南辺りに上陸するのもいいでしょう。ほとんど人影が見られないプライベートビーチとなった砂浜で昼飯をほおばり、ついでに潮干狩りをも楽しむことが出来ます。一服したら目前の導流堤に足を伸ばし思いっ切り竿を振ってキスを狙うことも出来ます。四つ星の極上コースとなるでしょう。

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