浜名湖のキュウセン釣り   

 

 

 

 9月23日3番澪筋駆け上がり。カワハギ釣りの外道としてキュウセンは揚がります。外道とは言え、食して美味なこの魚、見逃せません。
 キュウセンは、危険を感じると砂の中に身を隠します。水槽実験では目にも留まらぬ速さで砂の中に身を隠しました。この事は、キュウセン釣りの時にはアタリの合わせを入れたら直ぐ上へ上へと引き揚げる事、さもないとキュウセンに海底の砂の中に潜られてしまうと言う事を意味しています。合わせを入れ”もう安心”と他の魚の様にのんびり巻き揚げていてはキュウセンに海底の砂の中へ潜る時間を与える事になるのです。しかし気を付けていても砂の中に潜られます。ネガカリの様に潜ってしまったキュウセンを引き出すことは至難の技です。アナゴを穴から引き出すように竿を寝かせ根気よく引き続けると出てくることもあります。また逆に、糸をフカセても海底から出てくることもあります。砂から出すことに成功したら間髪入れず巻き揚げれば取り込めます。
 キュウセンはハーレムを作っていますから、時として束釣りになります。キュウセンが釣れると分かったら、アタリがあったらもうそれはキュウセンだと考えて、合わせと同時に竿を立てて急ぎ巻き揚げます。ポンピング等でもしていて糸ふけを少しでも出せば、キュウセンに間違いなく海底に持って行かれますのでご用心、急いで急いで巻き揚げます。

 キュウセンは小さな口なのに餌を深く飲み込みます。鉤を外そうなどと考えていては束釣りは出来ません。滑りのある魚体を掴んで小さな口から深く飲み込まれた鉤を出そうとしても容易には外せませんから。魚を傷めない為にも躊躇せずハリスを切ってしまいます。素早い動作で次の鉤をハリスに付け、「次!」とばかりに仕掛けを振り出していきます。1投1匹の入れ食い状態は珍しくありません。いくらでも揚がる気がしますが料理の手間も考えて適当なところで切り上げます。(左写真は昼間の3番澪筋の釣果12匹、右写真は朝の3番澪筋の釣果2匹です。)

TOP 釣道(浜名湖編) 釣道(外洋編)