@ 前期選抜・後期選抜の入試制度と選抜方法



(1)前期選抜の仕組み(私立は一次選抜)

日程

私立高校  1月24日 (火)・1月25日 (水)  願書受付

         1月31日 (火)・2月1日 (水)  一次選抜試験実施

         2月6日 (月)             合格者発表

公立高校  1月27日(金)〜 1月31日(火) 願書受付(最終日は正午まで)

2月7日(火)・2月8日(水)   前期試験実施

2月15日(水)            合格者発表


募集定員

※公立:原則として全定員の20%〜50%程度(特殊学科・実業高校では50%が多い)。

ただし、志願状況に応じて10%以内の合格者の増加は認められている。

※私立平均70%程度の定員を一次選抜で募集する。単願が絶対条件!!

平成18年度 静岡県公立高等学校 生徒募集計画
(リンク
http://www.pref.shizuoka.jp/kyouiku/kk-05/senbatsu/seitobosyuu.htm


●学区
 ※公立・私立共に県内全域とする。



●倍率 

※公立:全定員を上回る受験者数に対し、募集定員は少ない為、特殊学科、実業高校では2倍前後、普通科では5倍前後と後期に比べ高くなっている。

※私立:単願という条件があるため、受験者数は多くない。また全定員に対する募集定員が多い為、倍率は1倍前後で、定員割れを起こす高校も少なくない。


●選抜方法

「調査書+学校選択資料」を選抜資料として用いる。

※平成18年度より、調査書が前期でも選抜資料として用いられるようになった。今までは「力の前期、総合の後期」と言われていたが、今後、前期でも学力以外の内容も重視され、総合力を求められるようになる。

☆調査書

各教科の評定、特別活動・諸活動の記録などを、各高校の「求める生徒像」に応じて評価する。大きく分けて @学習の記録、A特別活動の記録、B諸活動の記録の3つに分けられる。

※後期選抜では、選抜段階によって判断基準が明確に分けられるが、前期選抜ではこれらの内容が総合的に判断される。

 

☆学校選択資料

下記の基準の中から各高校が1つ以上選択。例年公立では「総合問題+面接」が最も多く、私立では「作文・小論文+面接」が最も多い。しかし本年度から選択資料に基礎力検査が加わったことでどのように活用されるかが注目される。

@総合問題

各高校独自に問題を作成して行う。作られた問題は教育委員会の許可を必要とするが、一部上位校においては削除内容が用いられることがあり、今後もこの傾向は広がるものと思われる。

その背景には、指導要領の新たな見直しが行われ、学習内容が以前の中身に戻されつつあるためである。そのため、学校間で格差が生じていることが、新たな問題となっている。

形式は2教科、又は3教科が合同されたテストを用いる。解答時間は90分と長く、その上、問題の特徴としては、応用的・総合的な学力を見る為、教科の壁を越えた問題が出題される傾向にある。

A面接

各高校独自の形態で行う。やはりポイントは「自分の高校に求めているものを持っているか」ということが前期では重要視されるだろう。よって面接の質問内容の違いはもちろん集団面接、個人面接など人数の違いもあれば、中学時代の学習内容、自己表現の場としての機会を設けるなどする学校も少なくない。

B作文・小論文

「求める生徒像」に応じた内容で実施することが多い。私立においての需要が高い。

C実技検査

選抜Uにおいて実施される検査。体育実技・音楽実技・デッサン等を行う。

D基礎力検査

※今回より前期選抜の選択資料となった県共通の問題。

科目:国語・数学・英語

・内容は基礎的な学力を確認するもので、問題の難度はさほど高くない。ただし、基礎力検査のみを学校選択資料とすることはない。

(注)これはあくまで選択資料の1つに過ぎないため、行うかどうかは各高校の判断に任される。また3科目すべてを行う必要もなく、高校によっては行わない学校もある。(今年の実施校は39校、実業高校の頻度が高い。)内容が基礎的なこともあり、今後も上位校では行われないことが予想される。

補足:前期選抜に併用して、海外帰国生徒選抜・外国人生徒選抜・長期欠席生徒選抜・連携型選抜・定時制選抜を行う高校もある。

●海外帰国生徒選抜

熱海(普)、三島南(普)、沼津城北(普)、吉原(国)、富士東(普)
庵原(英)、静岡城北(国)、吉田(英)、袋井(普)、浜松北(国)、浜松南(普)
浜松南(理)、浜松湖東(普)、浜松湖南(英)、静岡市立(普)、浜松市立(普)

●外国人生徒選抜

裾野、庵原、小笠、新居

●長期欠席生徒選抜

土肥、金谷、春野

●連携型選抜  

川根

 

(2)後期選抜の仕組み(私立では二次選抜)

日程

私立高校  2月7日 (火)・2月8日 (水)   願書受付

       2月14日 (火)・2月15日 (水)  後期試験実施

       2月21日 (火)          合格者発表 

公立高校  2月21日(火)〜 23日(木)    願書受付(最終日は正午まで)

2月28日(火)〜 3月1日(水) 志願変更受付(最終日は正午まで)

3月6日(月)〜 7日(火)    後期試験実施

3月14日 (火)              合格者発表

●募集定員

全定員から前期選抜の合格者を除いた人数。(前期選抜合格者は志願できない。)


●学区 

※公立:県内を10区に分け、受験可能区は本人の居住する学区、及び隣接する学区とする。

例:旧静岡市在住の生徒の場合(旧静岡市:6区、)
(旧清水市・蒲原町・由比町:5区、志田郡・榛原郡・焼津市・藤枝市・島田市:7区)

※この生徒の受験区は5〜7区の市町村の高校が対象となる。

※私立:県内全域で受験可能。


●倍率 

※公立:普通科の平均は1.2〜1.3倍前後特殊学科・実業高校では、人気に差があるため、2倍近い所もあれば、定員割れになる高校もある。

※私立:公立との併願が殆どのため、定員よりもかなり多く合格者を取る。そのため倍率はあってないようなものである。

(3)再募集の仕組み

前期・後期選抜において定員に達しなかった高校で行われる。

●日程・選抜方法

私立高校  3月中旬頃

公立高校  3月16日(木)、17日(金) 願書受付(最終日は午後2時まで)

        3月22日(水)  面接・作文又は小論文(作文・小論文は本年度より実施)

        3月24日(金)  合格者発表

※毎年志願状況によって変わるので、どの高校であるかは発表がないとわからない。ちなみに去年静岡区内で行われたのは静岡南高校のみである。