2014FIFAワールドカップブラジル大会
optaのデータを活用して、グループリーグの成績を振り返ってみた。
代表チームには強さの指標を表すFIFAランキングがある。FIFAランキングが高いチームから見てどのような結果になったかを集計してみた。
結果 勝ち31試合、引き分け9試合、負け8試合 であった。
これを見る限り、FIFAランキングが上位のチームの方が強いという結果となる。
統計学的にはどうだろうか。
「FIFAランキングは結果には影響しない。」という仮説を立て、下記の通り期待値を設定した。
期待値 勝ち16試合、引き分け16試合、負け16試合
FIFAランキングが結果に影響しなければ、それぞれが発生する確率は同じになるはずだ。
結果と期待値についてχ2検定を行った。
χ2=21.125 自由度2
ということで、1%水準で有意差が認められた。
その結果、統計学的に「FIFAランキングが高いチームほど勝利を掴む」ということが証明された。
引き続いて、もうひとつFIFAランキングとグループリーグの成績について分析してみた。
グループリーグの成績は、各チーム3試合行った結果を、@勝点、A得失点差、B得点という項目の数字をもとに順位づけた。
グループリーグ成績 1位オランダ、2位コロンビア、3位アルゼンチン、・・・・、29位日本・・・・。
FIFAランキング 1位スペイン、2位ドイツ、3位ブランジル、・・・・46位日本、・・・・。
「FIFAランキング」と「グループリーグ順位」の相関係数を算出した。
相関係数r=0.635
「FIFAランキング」と「グループリーグ順位」に相関関係が認められた。よって「FIFAランキング」が高いチームほど、グループリーグの成績も良くなる。
FIFAランキングの是非は色々議論されているが、グループリーグでの成績は、「FIFAランキング」に影響を受けている。
FIFAランキングについては色々言われているが、この結果だけを見ると、やはりその強さが反映されている。FIFAランキングが低い日本が勝てないわけだ。