擬態するイソバナカクレエビ Hamodacty noumeae Bruce
体長わずか10mm。一旦目を離すと、また見付けるのに一苦労する。エビの目は、ポリプに擬態
していると言われている。体色も住家にするヤギ類の色に合わせる。見事な擬態である。
この本に紹介している生物は三保を代表するものばかりではない。むしろ三保でも珍客と言えるも
のが多い。どうしても珍しいものに興味がいってしまう。反省する点である。私はサクラダイを三保を
代表する魚と思っていた時期があったが、そのサクラダイを紹介できる写真がないのである。
したがってここに紹介する生物は三保の極一部に過ぎない。キンギョハナダイやソラスズメダイ等
色鮮やかでどこでも普通に見ることができる種類を始め、ベラの仲間、ハタの仲間、アジの仲間、
タコ・エビ・カイの仲間、ヤギ・トサカ・ケヤリの仲間等数え上げたら切りがない。それらを撮るまで
待っていたら永久に終わらない。この本は一つの区切りのつもりである。今後の課題にしたいと思う。
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