・1冊目は、早稲田の「古書現世」で、針すなお似顔漫画集「そっくり」。
1972年発行の献署名入りで2000円。(発行時の定価は2500円!)
これは、漫画家針すなおが1970年頃のスターたちを描いた似顔絵集で、日本漫画家協会賞第2回(1973年度)優秀賞を受賞したもの。
今の若い人にとっては、名前も知らない、又は物まね番組でしか見たことのないような芸能人がほとんど(佐良直美、沢田研二、南沙織、フォーリーブス、麻丘めぐみ等々50人)だが、リアルタイムで彼らをブラウン管越しに見てきた私にはお宝本です。
外装に汚れがありますが、これで2000円!さすが店頭に「珍しい本が安く買える店」とあるとおり。そうそう、「古本道場」の写真の通り、店にはしっかり猫もいました。
・2冊目は、神保町の「けやき書店」で、中田耕治著「真昼に別れの接吻を」
三一書房の中田耕治ハードボイルド・シリーズの一冊で、1969年発行の初版・献署名入りで2500円。この店では最安の部類。
署名に添えて、「酔余の戯れと思し召せ」という粋な文句が書き添えられています。これで購入を決めました。
今日の2冊には大満足ですが、買うのをためらった古本たちにはやはり未練が…。またしばらくは「BOOKOFF」探索で我慢です。
2月号では、当面頑張る旨表明されているので少々ホッとしましたが、油断大敵。このページを見てくださっている方々も、ゆめゆめ立ち読みで済ませるようなまねはせず、必ず購入しましょう。
夕食後にはホテルの近くにある教保文庫の光化門店へ。ソウルで一番大きな新刊書店だそうです。地下道直結の入り口から入ると、ワンフロアですが新しくて綺麗で広い。
日本書籍コーナーもあり、雑誌は韓流スターを扱ったものが多いですが、最近の小説もかなりありました。漫画は新しいものがハングルに訳されてたくさん並んでいます。児童書コーナーでは母子が座り込んでいるあたり日本と同じ光景です。
また、文具系雑貨コーナーがかなり広くて、見飽きません。
ソウルに行かれる方は、時間があったら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
それも比較的近い距離に各店が点在しているので、歩くだけなら1時間もかからないほどで6店ほど回ることができました。
松本城大手門駐車場に愛車のバイクを停め、慶林堂書店から探索開始。古書店には見えない蔵造りの洒落た店です。
そこからアガタ書房、細田書店(店の前が道路工事中で、開店しているのに入れず)、・・・・・ 秋櫻社と回って、ラストは左の写真の青翰堂書店まで街の中心部を一周する形。余裕で歩いて回れます。
青翰堂書店は松本城をかたどった特異な建物で、思わずカメラを向けました。
肝心の古書探索のほうは、郷土資料の類の充実ぶりに対し、私の好みのジャンルの本が少なくて残念でしたが、楽しい時間を過ごすことができました。
今回の目的は、もちろん刊本作品の展示を見ること。
武井武雄は、一回ごとに異なる技法と素材を用いて、絵・文ともオリジナルで139冊もの本を作成しました。これを刊本作品といい、まさに”本の宝石”と呼ばれるものです。
139冊は基本的に絵本ですが、絵がステンドグラスであったり、寄せ木細工であったり、紙がなんと栽培から着手したパピルスであったりと驚きの造本ばかり。
童画館には多くの作品が展示されていましたが、一部の本は実際に手にとって見ることができます。
本というものの創作に賭けた武井の情熱が伝わってきました。
建物の正面入り口にはラムラム王(ラムラム王の生まれ変わりが武井)のモニュメントが設けられています。