[寸評]
六章+プロローグ・エピローグの連作小説。
住民たちが交流できる共有スペースを設けているマンションを舞台に、そこに住む人たちを描く。
夫源病の妻、シングルファーザーの兄の子供の面倒をみる妹、結婚と子供を持つことは別と考える男など、短篇集として個々の話は面白いものもあったが、連作としては私の中ではうまく繋がらなかった。
入居者など登場人物がとても多くて、最近物覚えが悪くなった私には、誰が誰だったか混乱。
個人的にはこういう共同住宅は遠慮したいな。
[導入部]
賢斗は名門私大の附属校に通う十七歳。
父が急にイタリア転勤となり単身赴任予定だったのに、弟の海斗が父と一緒に行きたがり、結局母も帯同することになった。
賢斗は祖父母宅に身を寄せようとしたが祖母が入院、祖父は認知症が発覚。
そこで学生寮を探したが空きは見つからないところ、母の大学の同級生が賃貸マンションを紹介してくれた。
そこは「心地よい暮らしを作るために多世代の住人が協働するコミュニティ型マンション」だった。
[採点] ☆☆☆★
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