中日新聞2011414日(木)朝刊23面のでたらめ記事・・・2011.4.14

@    「・・・影響が出始める量は、合計100ミリシーベルトを受けてからとされる。」

A    「・・・しかし、一度に強い放射線を浴びるのと違い、弱い放射線を時間をかけて受けた場合は、やけどが治るように遺伝子も修復され、病気に発展するリスクは低くなる。」 

@    に関しては、以前にもふれたように、「低線量被曝においても、線量と人体に与える確率的影響(癌等の発生率)との関係は直線的(正比例)であり閾値はない」ことが、世界的にも認められており。100ミリシーベルト以下であっても、確率的な影響があると考えるのが当然である。

勘違いか、確信犯か知らないが、被曝の影響を急性障害と晩発性障害をゴッタにしているようにも思える。

A    に関しては、勘違いもはなはだしいといえる。やけどが治ればいいのではなく直る過程において起こる修復ミスが問題なのである。ここではやけどの例を出し、遺伝子の修復が間に合えば治り間に合わなければ病気になる。としているが、そうではなく、修復が行われるときに毎回すべての遺伝子が完璧に修復されるとは限らず、少ないながらも何らかの確率で修復ミスが起こることがあり低線量被曝においてもその線量が増加するにつれ、修復回数が増えるので当然修復ミスの起こる遺伝子も増え病気になる確率が上がるということである。やけどや日焼けで言うのなら、直ったけどケロイドがあるいはしみが残ったということであり、やけどや日焼けの回数(時間)が多ければ多いほどケロイドやしみの残る確率が上がるということである。

 くりかえしいうが、遺伝子の修復はされたけど修復ミスが累積し病気(ガン)になる確率が増えるということである。

 これを書いた記者は、放射能障害についてお勉強をしているんだろうか、甚だ疑問である。今回のように命に直接かかわり、専門家の意見もその立場々によって大きく異なっているような重大な事象には、たとえ権威ある学者の言ったことでもそのまま鵜呑みにせず、放射線の影響、被曝の種類等々自分で幅広く調べてから記事にしてほしいものである。

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