タイ ワットサケト寺将来 釈迦牟尼佛開眼法要
平成21年の12月9日、機縁が熟してバンコクのワット サケット寺から一体の金色のお釈迦さまが大中寺へ贈られてきました。それというのも平成20年の夏に、長男の光順は二十歳になったタイ人の同級生と一緒にタイ最高位の法王さまを戒師に仰いでワット サケット寺で得度式をして頂き、一ヶ月の僧院の生活を経験したからです。
その法王さまの80歳の長寿を祝い、ゆかりの信者の方々は、同年80体のお釈迦さまを寄進されました。得度式と鋳造が重なり、幸運にもその一体を大中寺にお迎えすることになったわけです。 そのために法王さまのお祝いと仏さまのお礼を申しあげるべく思っていたところ、ウエサク祭〔南伝の仏教ではお釈迦さまは誕生・成道・涅槃の日は同じ日であったと信じられている。それをお祝いする日〕が国連で平和を願う日として制定されたことをお祝いするアユタヤでの世界仏教徒の七回目の国際会議〔5月23日〜25日〕に、ワット サケット寺の口添えによりタイ政府からご招待して頂きました。5000人を収容するアユタヤ チュラロンコーン大学の講堂にタイの皇太子をお迎えして開会式が行われ、閉会の式典は場所をバンコクの仏陀公園に移し、首相名代の出席のもとこれまた数千人の人が一同に集まり、最高位の聖職者のいならぶなかで執り行われました。私はご招待であった為か壇上の一番前の席を与えられ、面映くもタイの高官や聖職者の人々の動きをつぶさに拝見することができました。 式典が始まって暫くすると熱帯の空を黒雲が包み始め、見る見るうちに大雨と雷鳴、加えて強風に見舞われ、あわや壇上の屋根も風にあおられるかと思われた程です。テントから雨は漏りだし、雨は風にあおられ霧になって吹きかかります。 隣に坐っておられた韓国の東国大学禅学科の教授はビクリともせず合掌をされていました。私たちにキャンドルが手渡され全員で灯火を高く掲げる頃には猛烈なスコールも嘘のように静まり、三日間の式典を終了しました。 世界85カ国の仏教徒の集いに臨み、同じ父を持つ心の兄弟としての連帯を意識した、真夏の夜の夢のようなタイ訪問となりました。お盆に今年もあかあかと灯火を掲げ先祖のみ霊をお迎えしたく思います。心より献灯のお申し込みをお待ちしています。 なお、タイのお釈迦さまの開眼をお盆過ぎに予定しています。お世話になったお坊様をタイからお迎えし、沼津に在住するタイやラオスの人々にもご案内してお祝いするつもりです。結縁を願い、追って皆様にご案内致します。 みあかしを高く掲げしみひじりのみ前にわれも捧ぐともし火 | ||
Copyright © 2002-2008 Daichuji All rights reserved. |