「それはあまりに滑稽な」 は (銀新←土)となってます。
男同士の恋愛なんて考えられない!
実は銀新・新←土が嫌い。
注意書きが出たけど何のこと?
と、いう方はブラウザバックでお戻りください。
とか言いつつたいした事はありません。
大丈夫!という方だけスクロール
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「お前さあ、男同士の愛って、どう思う?」
「……なんでそんな話になるか分かんねぇが、まあ俺の知らないとこでお幸せにってやつだろ。人生、人それぞれだ」
「隊士内でそういう事ねぇの?」
「あるかボケェェェ!そんなん見つけたら俺がぶった斬ってやらァ!」
「ハイハイ熱くならないの〜。野郎ばっかだから聞いてみただけじゃん。別にいるだなんて言ってねぇよ」
「ッとに、ムカつく野郎だな!」
「でさあ、俺の知り合いにやっぱいるのね」
「人の話聞けよコラァ」
「俺、見てると可哀想で仕方なくってさ」
「可哀想?」
「だって不毛じゃん?男同士で結婚も子供も出来るわけじゃないし。それに二人ともまだ若くって、片方なんてまだ未成年だし」
「オイ!ちょっと待て」
「あー、お巡りさんの出番はないから大丈夫」
「ホントかよ」
「平気だって。でさ、二人とも今は幸せなわけよ。仕事はねぇけど、三人と一匹で店やっててさ、毎日、些細なことで怒ったり笑ったり。メチャメチャ可愛いんだよな」
「……ノロケなら帰るぞ。そんで二度と俺の前に現れんな変態」
「いやいや、違うって。まだ話途中」
「あん?」
「俺だっていつまでもこのままだなんて思っちゃいねぇよ。アイツも大人になって、いつかは俺の元から離れてく。それはそれでいいんだ。今の関係でなくったって、アイツが幸せなら。まあ、俺の隣に居てくれれば最高なんだけどな」
「お前……」
「それでも俺は新八が離れていくその日が来るのが、恐くて仕方ないんだ。俺がそん時まで生きてるか分かんないし。……だからさ、不安の種は少ない方がいいんだ。分かる?鬼の副長サン」
「!……テメェ」
「お前、新八のこと好きなんだろ?」
「…………」
「悪いけど諦めてくれる?せめて新八が俺から離れるまでは」
「……チッ、ずるい野郎だな。こんな話聞かされた後に新八奪ったら、俺が人でなしじゃねぇか」
「アハハ、そーかもな」
「わかってやってるくせに、何笑ってやがる。……まあいい、可哀想なお前に免じて今は諦めてやる。諦められれば、だがな」
「しつこい男は嫌われるぜ?」
それはあまりに滑稽な二人の男。
「……あぁ、そうか」
ふと気付く。
「何?」
「確かに見てると可哀想で仕方ねェ」
自嘲染みた幸せといつかは自分の道を見つけるだろう新八への祝福と不安。
2006.05.18