おいらも粉瘤をとろうと思うまでにネットでいろいろ調べました。
実際の体験ログなどが結構役にたったんで、おいらも自分の治療体験を記録に残してみました。
やっぱりまず気になったのが治療費だな。
今回おいらがかかった治療費は以下の通りです。
以降は治療の内容です。
(一部を除き画像はクリックで拡大します)
13年前くらいに首にできた丸い塊。急に大きくなることはないのだが、やっぱり当時よりは大きくなっているように思う。で、ネットで調べてみたところ、どうやら「粉瘤(ふんりゅう)」というものらしい。
袋状になった皮膚に角質がたまっていくもの。悪性なものではなさそうだが袋が破れて炎症を起こすこともあるそうです。
治療には中身を注射器のようなもので吸い出す方法もあるらしいが袋が残ったままだと、その袋にまた角質が溜まってしまうらしいので、袋ごと切り取ることにしました。
今日から会社はお盆休み。総合病院の形成外科へ。
まずは待合室にて初診時問診票を記入、提出。しばらくして診察室に呼ばれ、先生に診てもらう。
やはり粉瘤のようだ。おいらのような場所にできるのはめずらしいと言われました。
大きさ的には局部麻酔で十分なんだけど、血管が多い場所なんで局部麻酔か全身麻酔かは検討してみるとのこと。詳しい治療の話は次回ということで、今回は終了。
仕事は午前中お休みをもらう。
2回目の診察。
まず手術の日を決める。
先生から都合のよい日を聞かれ、いつでもよいと答えると、先生はノートに書かれた執刀医のスケジュール表を見ながら空きを確認、手術は来週の水曜日に決定。
後は細かな説明をいくつかうける。
・局部麻酔の日帰り。
・横長の楕円形に一部の皮膚ごと切除したのち切り口を縫い合わせる。
・出血も結構するらしい。
・1週間ぐらいで抜糸。
・傷跡は2.5cmくらい。
・たまに化膿することもあり、その場合は一度抜糸をして膿を取り出し再び縫合。そのため、傷跡も余計に目立つこともあり、完治の時間ものびる。
・術後、血液がたまって皮膚が変色することも。自然に吸収されるので問題はない。
こんな感じかな。
その後、採血をして本日終了。
今日は会社を1日お休みして病院です。
ついに人生初の手術(^o^;
局部麻酔でも術後は自転車や自動車の運転は避けたほうがよいそうなので、今回は彼女が付き添いお義父さんに送り迎えをしていただいた。どもm(__)m
指示された通りAM10:30に病院に。
手首に自分で記名したネームをはめて、あとトイレを済ませておくように言われる。
前の人の手術が長引きおいらが呼ばれたのは10時55分。
貴重品等はすべて彼女に預けて、待合席とは別のフロアーへエレベータで移動。
エレベータが開くと、目の前に手術部と書かれたガラスのドア。
そこを入った脇で、上半身だけ青緑色をした手術着に着替え、頭にはバスキャップみたいなものをかぶる。
そこから手術室へ案内される。
長い廊下沿いにいくつも扉があって、そのひとつひとつが手術室らしい。(ここらへんが一番緊張してたかも^_^;)
案内された部屋には手術台と、男の先生1人あと女性スタッフ2人。
ベッドの上に横になり、右腕に血圧計、胸3箇所に心拍のコードをペタペタペタ、左手ひとさし指にはコードの先が洗濯ばさみみたくなったヤツ(わかる?)をセット。ドーナッツ状の枕に頭を乗せ顔は右に向ける。体勢がつらくないよう体の左下にマットを引いてくれました。下半身には毛布をかけてくれて、準備万端。
ここまでくるとまさにまな板の上の鯉だね。
ミスチルの曲が流れだす。先生達の会話も和やか。なんだか緊張もやわらぐ。
先生「では今からデザインしていきまぁす。」
ん?デザインて何?
なにやら患部を何かでなぞっている感じ。たぶんペンのようなものでキリトリ線(?笑)でも書いているのかな。途中もう1人男の先生が入ってきて2人で話し合いながら書き書きしている模様。
それが終わると、手術着と同じような布を頭から上半身までかけれる。その布の中央には患部より少し多き目の丸い穴があいていて、その穴のふちには粘着性のものが付いているらしく患部の周りにペタっと貼り付けられた。これで血液が中に垂れてこないんだね。
頭から布がかけられたため、もう周りは何も見えません。
先生「疲れたりしたら言って下さい。途中休みますんで…」
休むつもりなんてなかったけど一応「はい!」とだけは言っておいた。ネットで調べた限りじゃ、10分、20分程度って書いてあったし、患部開いたまんま放置されるのもねぇ。なによりさっさと終わらせたいしね。
先生「では麻酔をかけまぁす。少し痛いけど我慢して下さいね。」
いよいよだね。
麻酔はチクッとした感じとつねられた感じかな。多少痛いけど誰でも大丈夫なくらいだと思う。一瞬だしすぐに何も感じなくなるしね。っつーか局部麻酔むちゃ効きました。すごいね。術中、引っ張られる感覚は何度かあったけど痛みは全く感じない。パチンパチンという音を聞いて「ハサミで何か切ってるのかなぁ」とか、先生の「メス下さい」って言葉で、「あぁ今からメス使うんだなぁ」って想像するくらい。顔や手足は全く普通に感覚があるのに、なんだかすごいよ。これじゃ床屋と変わらんよ、まじで(笑)
はじめは緊張しちゃってるんだけど、心拍計がピッピッ…って鳴ってるわけで、それが早くなったらなんとなく恥ずかしいじゃんね。で、曲に集中したり、全然関係ないこと考えたりでなんとか落ち着かせてみたりも(^-^;先生とも何度か会話したり。
それからしばらくして…
先生「は〜い。生まれました〜。」
思わず声出して笑ってしまったよ(^∇^)ノどうやらモノが摘出されたようで。さらにしばらくして、
先生「もうすぐなんで、最後まで終わらせてしまいますね。」
あとは縫合だけかな。
手術開始からどれくらいたったんだろう、5分おきの血圧系が動くたびに右腕が圧迫されてはいたが回数なんか数えてないし、20、30分くらい?なにはともあれ痛みもなく血を見ることもなく手術終了〜ヾ(^∇^)ノ
患部にガーゼをあて、収縮性のテープで固定。患部をなるべく圧迫気味にしたほうが血液がたまらずに良いんだって。
ここで摘出したモノを見せていただく。
2センチくらいで形は鶏のキンカンって部分に似てるかな。色は白っぽい。
「結構大きいですねぇ」と看護士さん。「そうですね」なんて適当に返事しちゃったけど摘出された粉瘤を見るのなんて初めてだし標準がわかりません(^-^;
縫合後は翌日に必ず傷口のチェックをするらしく明日一番(9:30)に予約。手術室にパソコンがあって、その場で予約完了。
これで人生初の手術は終了。てか、人生最後の手術のであることが一番なんだろうけど。
元の服に着替えて、待合席へ。
待っていた彼女に時間をたずねるとすでに12時5分!1時間もかかってんじゃん( ̄□ ̄;)!!
きっとそれだけ丁寧にやってくれたのだろう…。
縫った針は中4針、外4針だそうだ。でも中4針ってどこを縫ったんだろう?
今回は、化膿止め薬(セフゾン)、痛み止め薬(ロキソニン錠)、胃薬(ムコスタ錠)を処方される。
化膿止めは必ず毎食後に、痛み止めは痛い時のみで飲んだら最低5時間は空けること、だそうだ。
自宅にもどり安静。といっても寝るわけでもなく、暇、退屈…。
夕方4時あたりでも全く痛みなし、5時すぎた頃からなんとなく突っ張る感覚と多少痛みのような感じも。ここから痛みだしてくるのかと思ったのだが、なんとなく軽い痛みが持続するのみ、何か別のことをしている時には気にならない程度。
とりあえず今回はこんな感じ。
胸に貼り残された心拍計のパット。家に帰るまで気づきませんでした(^_^;使い捨てだからって、貼りっぱなしにしなくたってさぁ、とってくれてもいいのに。
病院で着替える時に気づかないおいらもおいらだが…
今日は縫合部分の確認です。
寝起きから首の調子は突っ張る感じくらいで痛みは少ない。
今月は会社の半休や全休をちょくちょくとっているので、今日は一度出社してから外出扱いで病院へ。
ガーゼをはがす時に、先生から「痛いですよ」と言われたが、まったく痛みなし。
出血もほとんどなく、ガーゼには手術直後の出血だと思われる線状の跡があるのみ。おぉ(^o^
先生が傷口に薬を塗りパッドをペタッ!
先生「傷口も綺麗ですね。あとは感染に気をつけなくてはならないので、今日から石鹸で洗うようにして下さい。」
もう濡らしても大丈夫なの!?ちょい驚き。
先生「今日塗り薬を出しておきますんで、そのつど塗ってパッドを貼ってください。パッドは薬品ではないのでこちらでお出しすることはできません。薬局などで購入して下さい。」
こんな感じのことを言ってたと思う。
先生「来週様子をみて、よければ抜糸しましょう。中の糸は自然に溶けるので大丈夫です。」
ということで、来週の木曜9時を予約。
今回処方されたお薬は「ゲンタシン」という軟膏。
病院の帰りに近くの薬局で傷口パッド購入。
傷あてパッド(4枚入り) 470円
(ほんとは2つ欲しかったんだけどね。1つしか置いてなくて…)
シャワー後、傷口を撮ってみました。
想像より全然きれい!!さすが形成o(^▽^)o
ちゃんと結び目が4つあるなり。
なんだか剃り残しみたいでやだな(ーー;)ゞ
糸の色は他にないんかなぁ…
今日はついに抜糸です(^-^)/
まず傷口を先生にみてもら、問題なさそうなので抜糸開始。
抜糸がこんなに痛くないものだとは(^-^;
あとテープを傷口に対して垂直に貼っておくとさらに跡が綺麗になるんだって。
ってことで茶色のテープを貼ってもらった。
これで全て終了です!o(^▽^)o
「傷口が開いたらガーゼで押さえたりしてまた来てください。」と先生。
え?開くの?(゚ー゚;A
テープ220円 (病院内売店にて) |
テープを貼った状態。 結構目立ちません(^-^ |
シャワー後に傷口撮影
写真より、実際の方がもう少しふくらみが目立ってます。
それでも切ってから1週間で、この結果は十分満足!!
抜糸直後より腫れてる気もする。よく見ると切り跡も見える。
切り口は綺麗に閉じているようだし、腫れは気長に経過を待つしかないだろうね。
一昨日からテープを貼るのもやめました。
腫れが少しひいた気がする。
逆に傷口が少し目立ってきているみたい。
傷口の変化はもうほとんどなさそうだね。
次は半年や1年後あたりかな。
手術から8ヶ月近く経ちました。
まだまだ傷跡も健在です(^▽^;)多少は短くなったのかな?
手術から2年2ヶ月と3週間。めっちゃ半端なタイミングですが(^-^;
前回よりさらに短くなりました。つい最近まで横長の楕円系だったんよ。
場所が場所だけに「キスマークでしょ」と言われること多々。
粉瘤摘出から明日で3年。前回とさほど変わらないかな?
普段の生活ではまったく気になりません。
粉瘤が気になってしょうがない人には、やっぱり手術をおススメします。