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非と徒もう勢怒毛の爾ぞあ利个る |
支み戀不るこころ八ちち爾九たくれと |
| 和泉式部 |
湯呑のなかをのぞくと、いつも目の合う女の子がいた。 彼女とあたしは、不思議と気が合った。 2000年12月。雪が降る。湯たんぽにトクトクとお湯入れる。 ―湯呑のなかで彼女は言った。「寒いね」って。 2001年12月。外国からの手紙。こちらは暖かいですと書いてある。 ―湯呑のなかで彼女は言った。「寒いね」って。 2002年12月。花占いをする。好き.嫌い.好き.嫌い.好き.嫌い.好き? ―湯呑のなかで彼女は言った。「寒いね」って。 2003年12月。湯呑が割れた。 ―彼女は、もう言わない。「寒いね。」って。 おとといの夜、あなたが買ってくれたあたしの湯呑は割れた。
和泉式部が、蛍を愛でたり、袖を濡らしたり、牛車のなかでいちゃいちゃしていた平安時代では、恋人や夫や両親が亡くなると1年間喪に服しました。
喪に服すとは、鈍色(黒ずんだグレー)の着物を着て、ずっとずっと愛する故人のことだけを想い、偲び、時間を過ごすこと。
時間泥棒のうじゃめく現在の日本では廃れてしまった儀礼(儀式)のひとつです。
恋人帥の宮を失った和泉式部は、たくさんの挽歌をつくりました。なかでも、
「あかざりしむかしの事をかきつくるすずりの水は涙なりけり」
という歌は、「和泉式部日記」を書く決心をした夜につくられた歌だといわれています。
次回は、和泉式部と帥の宮の愛を綴った日記を。A bientot!
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